ベネフィットジャパン(3934)のIPO新規上場情報

格安SIM販売、ネット取次など。
資金使途にもあるが端末割符販売にして回収していく形。
パット見ではどこに特徴があるのか分からない、売上の伸びも見られず微妙な上場。
マザーズネット系というIPOの見た目上の良さはある。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

３月の上場ラッシュから一呼吸空いたマザーズの上場。
スケジュール的には注目度が上がりそうな銘柄。

ただ業種はMVNO事業はすでに大手などが参入して競争激化。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年3月度の連結予想EPSは197.58円。
想定価格2,020円から計算される予想PERは約10.22倍。

マザーズ・情報通信業としてみれば割安設定と感じる。
しかしながらさらなる仮条件下げで割安感を演出してきている。
IPO自体が弱気姿勢も伺えるので注意だが、逆に狙い目か？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事は大和証券。

公募売出比はほぼ半々だが、若干公募が多い。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらず、ストック・オプションの未行使残も上場時には行使出来ない。
ロックアップはカバー率は高く、1.5倍で解除なのは注意したい。

需給面では問題なく、マザーズで10億レベルであれば買いがこなすのではないか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

私見だがMVNOは大手がどんどん参入しており、すでにレッドオーシャンではないか？
ここは通信サービスで方針転換をしてきているので、次のサービスを上場後に行うかが問題かもしれない。

なお、資金使途にあるが割符販売は、やや社会的にも問題視されている中なので、
このままだと厳しくなっていくと感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

IPOの見た目上、初値はなんとかプラスになりそうな銘柄。
その為、参加姿勢で良いと思うが一般的なマザーズネット系の魅力にかけると感じる。

サービスの売り方にも新鮮味なものもなく、技術的特徴も見当たらない。
出来れば他業種も取り組んでいて、そちらで利益を出せるような仕組みを持っていたほうが人気になった。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です