平山(7781)のIPO新規上場情報

精密機械セクターだが、人材派遣のサービス業に近い。
名前とマッチしにくい事業内容。
業績は緩やかながら伸び傾向。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

精密機械セクターながら人材派遣サービス業の業態。
様々や分野にアウトソーシング事業として手を広げているが、
主要なところでは医療機器あたりか？

ジャスダックというのもあり注目度は普通程度。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年6月度の連結予想EPSは155.64円。
想定価格2,080円から計算される予想PERは約13.36倍。

一定の伸びを見せている現状からすれば妥当価格といったところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.4億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事はみずほ証券。

公募数が売り出し数よりも多く、枚数的には4,200枚と希少感あり。

ベンチャーキャピタルとみられる既存株主はない。

ストック・オプションの未行使残高は多めで、すべて上場後に権利行使可能となる。
172.6千株で行使価格は440円、925円とある。

もうすぐ50周年と迎える企業なので上場に向けて多少のストック・オプションは正常な形といえそう。

公募参加は売り玉は一先ずはストック・オプションだけ気にすれば良い。

ロックアップもそれなりで90日、1.5倍なので、1.5倍までは安心感あり。

需給面では希少性のプラス面のほうが多いと見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

業種は人材派遣業だが「ものつくり」系の技術者集団の人材派遣が特徴。
利益率も悪くなく、海外にも進出していてお固く伸びていきそうな会社。

爆発力的な魅力がないが、人材を大事にしている会社なら良いのではないかと思う。
個人的には派遣にはマイナスイメージしかないので、プラスでやっている企業であることを期待。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

堅い社名と精密機械セクターということで、自社で特徴的なものでも作っているかと
第一印象では思うが、アウトソーシング業という社名と内容が合致しない会社。

私自身、企業で一番大事なのは「人」であると思っているので、
それを50年近く続けてきて上場となるので立派だと感じる。

IPOの面では需給面で希少性もあり初値安心感があるだろう。
マイナス面では地味なところ。同時上場にならなくて良かった。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です