東京ボード工業のIPO新規上場情報

クリスマス上場、業績横ばい、景況感に左右されそう。
新規性がやや薄いため、IPOとしては人気化しにくい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場のリサイクル事業、地味感は否めない。
12月の上場ラッシュが一息ついた頃で同日上場と比較するとかなり厳しそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の連結予想EPSは202.36円。
想定価格2,180円から計算される予想PERは約10.8倍。

同業種とほぼ同じか、やや割安なPERだが減益状態でこれでは厳しそう。
市場はその半分程度で買ってもいいぐらいの感覚かもしれない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証２部。主幹事は東海東京証券。

公募売出比は１：３．６で売出が多め。

ベンチャーキャピタルの保有数は少なく70千株ほど。
大株主が多くロックアップも殆どかかっていて90日間。

・ストックオプションの未行使残高の状況

ストックオプションの未行使残数はなし。

売り玉に関しては殆ど心配はなさそう。
需給面で見て東証2部にしては吸収金額が少なめなのが救いか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

リサイクル事業が悪いとは感じないが、IPOにあたって減益傾向なのは残念。
いくつかリサイクル関係の上場企業もあるが、それと比較して特殊な技術が感じられない。

こういった銘柄はIPOでは評価されないのが常で上場後も厳しい展開ではないか？
また配当未定なのも残念。減益なのにどこに利益を使うのか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

残念ながら良い点が見当たらない銘柄。
主幹事、東海東京証券がどこまで持ってくるのか？引き受け価格などが参考になりそう。

同じ上場日に注目度の高そうな銘柄もあり今回はパス。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です