イーレックスのIPO新規上場情報

新電力（PPS)、マザーズでは大型。全数公募。
注目度は高いが吸収金額多めでどうか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

新電力（PPS)として注目度はやや高め。
ただ同業種や大手の参入などもあるため、新規銘柄がうまく言っていない部分もある。
そういった面を含めて今回の上場銘柄を評価するかが焦点。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の連結予想EPSは89.96円。
想定価格1,120円から計算される予想PERは約12.4倍。

現状の業績の伸び率や、業種に対する期待感を加味すると割安な水準と見る。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約51.5億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

全数公募は好感

ベンチャーキャピタルの保有数はやや多く推定保有数は3345千株。
大株主の多くをV.C.が占める。当面はロックアップがあるが1.5倍で解除条件に注意。
ロックアップのカバー率はそこそこ。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
14年1月　842,000株　668円　16年3月～24年3月
14年1月　　　8,000株　668円　16年3月～24年3月

ストックオプションの行使は16年3月からになる。ただそこそこの量はあり。

ざっくりと売り玉も多いが、上場後すぐには売れない。
約90日間、1.5倍価格までの値は安定的にしておきたいところはあるだろう。

需給面ではIPOラッシュの買い疲れにマザーズ市場でやや大きな吸収金額は気になる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

新電力は政策面的にも人気事業、または話題になり易い事業だろう。
個人的には既得権益をなくしていく事業には魅力を感じる。

魅力があるか？よりも企業が魅力を消費者に出せるか？が鍵になりそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

当面上場後は割安感もあり大丈夫だが、気掛かりな吸収金額。
そして予定されるであろうV.C.などの売り玉が気になる部分。

上場後すぐの人気度は高そうなので公募も積極参加でいいのではないかと感じる。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です