gumiのIPO新規上場情報

注目銘柄の一つ、売上急上昇中だが、今後利益を出すことが望まれる。
私はあまりゲームをしないのですがゲーム関連株の動向に注意。
枚数多く売り出し豊富、幹事団少なめ。
当選しやすそうだが、初値で利益が出るかは別物。といっても注目銘柄なのでIPOの勢いで頑張りそうで怖い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

現状、12月のIPOで最注目銘柄と思われる。
現在の業績の伸びは2倍、3倍と急成長。

業種的にも今一番ホットな状態で、LINE上場延期の後今年の祭りの一つとなりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年4月度の単独予想EPSは31.3円。
想定価格3,300円から計算される予想PERは約105.4倍！

想定価格で100倍超えとは・・・と数字上の割高感を感じる。
なお前期まで赤字で翌期より黒字化予定、利益より売上の伸びを見れば
今後の投資からの回収が大きく見込まれる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約450億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証1部予定。主幹事は野村證券。

公募売出比は売出が公募の7倍程度。

一旦は、上場で資金回収される銘柄。

筆頭株主がベンチャーキャピタル（ジャフコ系）含め推定保有株数は11,611千株。
ロックアップもあるが1.5倍価格で解除となる。
また半数程度はロックアップもないため、売り玉の多さが気になるところ。


・ストックオプションの未行使残高の状況

 総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
10年7月　280,000株　29円　12年9月～20年7月
11年7月　70,000株　100円　13年9月～21年7月
11年7月　630,500株　100円　13年11月～21年7月
12年3月　225,000株　600円　12年4月～22年3月
12年3月　　90,000株　600円　12年7月～22年3月
13年4月　427,500株　600円　13年8月～23年4月
13年4月　　40,500株　600円　13年10月～23年4月
13年11月　245,000株　714円　14年2月～23年11月
 13年12月　30,000株　714円　14年3月～23年12月
14年5月　547,000株　1,362円　14年9月～24年5月
14年6月　137,500株　1,362円　14年10月～24年5月

ベンチャー企業らしいストックオプションの多さも気になる。
すべて行使可能な状態となっているが行使価格の計算としてはこの程度は
仕方ないのかもしれないと感じる。

やはり規模の大きさや売り玉の多さは気になるところ。

冷静になればこの項目ではマイナス判断をすべき銘柄。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ゲーム関連株としてかなり注目を浴びる。ただしあまりの規模の大きさにやや驚いた方も多いかもしれない。
いきなり東証1部上場で、そのあたりは救いか？

今までこういった銘柄は何社か上場してきたが、上場時には結局評価された銘柄が多い。
やはりIPOでは人気対象なのだろう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合評価に書きたい項目としては、幹事団の配分率。野村證券が97.5%割当と
異常とも言える割当となっている。
野村證券が上場まで頑張ったので、如何に自分が扱いたいかが目に見えてわかる。

これだけ枚数が多くても意外と取りにくい銘柄なのかもしれない。
委託幹事として配分も多そうなので、そこは注目したい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です