アトラのIPO新規上場情報

本社大阪、鍼灸とか接骨に関しては関西のほうが発達しているイメージ。
業績が前期黒字化、売上倍増だが要因は要チェック。
事業がニッチなだけに事業拡大の余地あるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

接骨院などを支援する事業。
ニッチなところで目新しさはあるが、上場規模なのかは疑問が残る。

マザーズ・小型・目新しさで買われる向きもあると思うが上場開始から仕手株的様相。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年12月度の単独予想EPSは9.92円。
想定価格690円から計算される予想PERは約69.6倍。

ちょっと計算上おかしな数値になるぐらい割高な印象。
業種にしては無理矢理感のある業績の伸びも考えると、本来なら半額程度の想定価格ではないのか？と感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.34億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売出比は７：１と、ほぼ公募。

既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらない。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
14年8月　200,000株　84円　16年8月～24年8月

8月にストック・オプション付与、上場後直ぐには行使できない。
ただし84円という価格で200,000株の権利がこの時点で出るのが不可思議。
タイムリミットは16年8月か？

総合すると上場時における需給面ではマザーズ小型で有利だが、
上場後長いスパンでは確実に半額以下まで行きそうな不安材料が多い。

IPOをたくさん見てきている者からすれば、この予測が当たるのか楽しみ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

まだまだ個人事業が多い接骨院などの事業をうまく束ねる業種というのは面白みはある。
最近ではいくつかチェーン店的なもので見かけるようになった。

しかし、まだまだ職人技で生きていくような職業であれば業務展開が難しい分野であるとは感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

主幹事野村證券では当たりにくさもあるが、銘柄の中身は非常にきな臭い。
IPOの初値予想としては目新しさとマザーズ小型ということで買われそうな気配。

調べれば調べるほど、上場後が最高潮になりそうな銘柄に見えてきた。
とりあえず初値売りを条件に参加姿勢はB評価あたり。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です