イグニスのIPO新規上場情報

マザーズ・中型。ネット系（流行りのアプリ開発）。2010年設立の若い会社、100万円の資本金で一人で始めたような感じが急成長している。一通りアプリを見たのですが知ってるのは一つもなかったのが残念・・・でも夢を感じるIPOですね。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

スマホゲームアプリ関連で注目度は高い。
もちろん他の株価上昇中の既存銘柄が意識されるだろう。

また設立2010年でスピード上場ということでも注目されそう。
夢を感じます。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年9月度の単独予想EPSは53.47円。
想定価格1,540円から計算される予想PERは約28.8倍。

高PERでまた仮条件も上げてきたが期待感から割安性は意識されないだろう。
またスマホゲームに舵取りを切ったミクシイの状況がいいのも影響しそうだ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約21.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売出比は1:2程度でまぁまぁ。

なんとV.C.の出資がなく上場まで成長した。開発系で これは驚き！
ロックアップは会社関係者（大株主）へ180日間。また価格による解除設定はない。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
12年8月　138,000株　1円　14年8月～22年7月
13年6月　　99,000株　246円　15年6月～23年5月
13年6月　200,400株　246円　15年6月～23年5月
14年3月　　19,900株　1,550円　16年3月～24年2月

ストック・オプション1円の設定はなんてことでしょうと言いたくなる値段。
従業員への意欲としてのストックオプションなのでご祝儀か？
とりあえず上場後すぐに行使はできない、8月以降は売りたい人は売るであろう。

需給面ではV.C.の保有がないこ と。ロックアップの解除価格がないことなど上場ゴールがスタートとしている感触は持てる。
頼らずに役員・従業員が頑張っている好感が持てる企業。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

今をときめくスマホゲーム開発。
ただしキラーコンテンツに欠ける。まずはキラーコンテンツが作れるかが鍵となるであろう。
それが出来れば上場後買う人にも恩恵がつきそうな銘柄。

個人的にはゲームでなくてもっと違った形で社会に貢献するキラーアプリが出来れば最高と思う。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

これぞIPOという夢を感じる上場になりそう。
特にV.C.なしで急成長して上場まできたスピリッツを買いたい。

マイナス点を言うとやはりキラーコンテンツがないことだが、
それは今後に期待すべきところなのだろう。

全体考察
総合得点は10点で、私のBBスタンスはS評価です