レアジョブのIPO新規上場情報

マザーズ・小型・ネット系
ただ売上鈍化傾向、前期赤字などは気になるところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

インターネットを活かした英会話サービスでネットサービスということで注目度は高い。
ただしその分、事業リスクも多く赤字が出ているところは為替や不正アクセスなど。

実は私も使っていて知っているサービスだけに期待している。
IPOとしては東証マザーズの小型案件で強そうだ。

ただマーケット的には英会話といえばNOVAのイメージがあり敬遠される可能性も。
（個人的にはNOVAのようなサービスがあったから改善して格安系が出来たと感じる）

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の連結予想EPSは49.19円。
想定価格1,080円から計算される予想PERは約22倍。

事業リスクはあるものの成長の期待も加味して高い評価が付いている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.22億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

公募売出比率は1：1.6と普通。

ベンチャーキャピタルの出資はやや多めで546千株ほど。
ロックアップの掛かりはよく当面の需給では大丈夫そう。
ロックアップ期間は90日間、1.5倍以上で解除となるので1.5倍以 上の価格でさっさと売るV.C.も多そう。

・ストックオプションの未行使残高の状況

12年12月　82,000株　　300円　14年12月～22年11月
14年2月　109,800株　1,100円　16年2月～24年1月

半分以上は行使が先になっている価格も1100円なので頑張りたい意志はあるか？
現状では300円の82千株を多いと見るか少ないと見るか？

総合的に需給面を見れば規模が小さく、枚数も少ないため買い優勢だろう。
ただし、高PERで事業リスクを考えるとV.C.の手放しも早いのではないかと感じる。
 
４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

上場企業で英会話と聞くとニュースなどの記憶でNOVAを連想する人も多い。
ただネットの力を借りで今までの悪かった英語産業を変えてきたものがあり、
今後も事業としては期待できる。参入も多く儲かる市場として認識あり。

上場する上で信頼度と知名度の点でサービスとしてはメリットがありそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

私がレアジョブを利用したことがあるので、結構良いサービスだなと思っていて
BBスタンスでは色眼鏡で見ないように心がけた。

IPO的にはやはり枚数が少なく小型という点で初値暴騰が期待できる。
しかし一方で事業リスクも多く、V.C.の売りもあることから上値追いが危険とも感じる。

上場するならオンライン英会話サービスだけでなく、IPO資金でなにか新しいサービスの模索が必要か？

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です