ポエック(9264)のIPO新規上場情報

ジャスダック上場、最近この手の地味系銘柄も初値セカンダリーともに好調で注目度高まる。
本店広島、ホームページを見る限り素人目には分からない強みがありそうな気もする。
業績もそこそこで想定価格が予想PER低めで割安感でそう。
買いやすい価格も後押しして1000円目途をターゲットにされるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ジャスダックスタンダード上場で広島本店の卸売業。
一般的には低い注目度になりそう。

内容は環境関連ということでややテーマ性あり。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年8月度の連結予想EPSは67.47円。
想定価格670円から計算される予想PERは約9.93倍。
またこの予想のまま行くとPBR1倍割れ水準まで行く財務状況。

しっかりとした割安設定と考えられる。
増益、やや減収状況だが売上が伸びているのは好感。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.55億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事は野村證券。

売出比率は約30％。オファリングレシオもちょい高めで31.5％。

銀行系V.C.の投資が少しだけあるが気にする量ではない。
ただロックアップのかかりが1.5倍で解除もあって、そのあたりは解除価格からの売りには注意。
ストック・オプションの未行使残は行使可能期間に入っているが500円、750円と気にする価格ではない。

需給面では吸収金額4億程度の小ささが光る。
注目度は低くても、買い易さから充分な買いが入るIPO相場。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

卸売業セクターで工場機械系は地味系案件。
ホームページをみると大型機械が並び、むしろ一部のマニア向けしそうなレベル。

公共機関や自治体など一定レベルの需要が見込めそうな業種というのは魅力がある部分。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

地味系案件ながら小型で買いやすい価格、野村主幹事となれば
しっかりとした初値形成が期待できる。

仮条件の強気で上限750円となっており、1.5倍価格は1,125円。
分かりやすい節目の1000円はまず超えてくることになりそうか？

IPOの傾向はころころ変わるのでなんとも言い難いが、最近は1,000以下の公開価格の銘柄が
物色されて跳ね上がることが多いため、そういうのを狙っているセカンダリー層が多いかもしれない。
ポエックは買いやすく、割安設定ということでそれ系案件として扱われる可能性あり。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です