ビーグリー(3981)のIPO新規上場情報

「まんが王国」運営。売り出し多く吸収金額100億弱の規模は不安材料。
ロックアップはきつめだが、ほぼ売り出されてしまうのでなんとも・・・。
業績も急成長とは言い難い。判断が難しくなる銘柄。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

「まんが王国」の運営元。クラウドファンディング事業も行っている模様。
マザーズネット系で注目度は高そうだが、吸収規模の大きさと連日上場でどうみるか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年12月度の単体予想EPSは115.92円。
想定価格1,820円から計算される予想PERは約15.7倍。

業績の伸びは良く、数値的には意外にも割安。
ただ、同業のブランジスタなどは期待され赤字中なのでどう連想されるか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約94.9億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

売出が多く売出株式比率９０％以上、オファリングレシオも88.8％とかなり高い。

ベンチャーキャピタルの出資は多いが、その殆どが売り出される。
上場後のロックアップに関しては180日とかなり強め。
ストック・オプションに関しても25万株弱が行使可能となっているが、売出株に比べると割合は低い。

ちょっと放出量が多すぎて需給面では魅力に欠ける。
ほぼファンドの売出IPOのようなイメージで見ておいたほうが良いだろう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

電子書籍市場は拡大中。また漫画文化も今後廃ることはないだろうし
クラウドファンディングで支える事業というのも面白い。

個人的にはゲーム株よりも、漫画株のほうが何か残るものがあって好きかな？と感じる。
初値だけ見るとちょっと買いにくいが漫画ファンなら買ってもいい株かもしれない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

事業などは面白いことをしていると感じるが、IPO視点では
ほぼベンチャーキャピタルの売出IPOのような形になっており需給面で不利。

ただ、業績予想がその通り伸びてさらに先々の伸びの期待感を考慮すれば、
特段、酷いIPOでもないと感じる。

本来なら当方のサイト公開上の安牌を取ってC評価が妥当なのだが、
枚数も多めで当選チャンスも高いことを考え、公募割れはしないとの予想でB評価にします。
攻めた予想ですが公募割れしたらごめんなさいです。

もし公募割れしても、どこかで評価されてすぐに戻ってくるような気もしています。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です