やや大型や、注目度の高いIPOになりますと各メディアからいろいろな情報が出てくると思います。コメダ珈琲に関しては、少しは情報は少ないと思いますが、あまりにも情報がありすぎても判断に迷ってしまうところです。
今回は、結局コメダIPOは買いなのか?ブル・ベアをまとめつつ考えてみたいと思います。
初値予想やBBスタンスなどはいつものページで行いたいと思いますので、今回は事前情報とか思惑とかそういった点のまとめをしていきます。
ブル(株価押上要因)
・コメダ珈琲は店舗がすでに大きく増え、身近なものに成長を感じる
少し前までは、中京エリアで流行っている珈琲屋のイメージでしたが、店舗拡大をしていて今では全国のかなりの部分でコメダ珈琲店をみるようになり、上場前から勢いを感じ取れます。
上場によりさらに新規出店や、多角的な運営をしていく模様で、海外含め1000店体制にする模様です。コーヒー店チェーンとしては国内ではドトール、スターバックスコーヒーに続き3番めの規模となっています。
特にスタバの日本での上場廃止となった後、コーヒーチェーン店で上場企業となるのは注目度が高いでしょう。
・株主優待はすでに発表
年間2400円分というのは、若干少ない気がしますが上場と同時に優待を発表しているのは好感です。恐らく、株価や業績の状況をみて優待拡充策などの含みを残していると感じます。
コメダファンのかたはここに食いついてきそうですし、優待族・配当族の方も一先ず魅力あるものとなっています。
また権利確定は8月末にあるので、上場後保持する人が多いですし8月まで優待欲しさに買う層がいるかもしれません。
・2016年最初の大型IPO
2013年あたりからIPOも活況ですが、なんといっても注目を集めるのは大型IPOです。その中で2016年の大型IPOとしては第一弾となりました。6月は他にもIPOが多い季節ですが、他のIPOは小粒感があるものばかりでしたので資金の流れ的にも流入はし易いと感じます。
ベア(株価押し下げ要因)
・全数売出の外資ファンドイグジット案件
今回の公開株はカーライル系の投資ファンドによる全数売り出しIPOです。USJの上場はほぼなくなりましたが、USJが上場していたら同じような形で、一旦外資ファンドの出口戦略となるIPOになります。
上場時点で参加する場合は、そこの負担があるわけですが、そういった部分に目をつぶるか、もしくはそれでも公開価格に価値があると判断する必要があります。
基本的にIPOで全数売り出し案件は不利です。
・公開価格は妥当だが、割安感は感じない
想定価格設定では予想PER19倍程度となっています。既存上場銘柄に比べて特段安いわけではないです。ただし、足元の成長性を加味するとIPOプレミアムは付いているかな?という印象ですので、まだまだ買える範囲での価格設定だとは思います。
・IPOが多い6月の上場
スケジュール面でも注意が必要です。2016年の6月IPOは12銘柄あります。その最終IPOとなり買い疲れなどないか心配です。また6月末期末ですので、資金の動き(流動性)がどうなのかも心配の種です。また同日にはやや大型のソラストの上場があります。
むしろとばっちりを受けそうなのはソラストの方かもしれませんが、そこまで初値高騰は期待しづらいかもしれません。
ブル・ベア的なものを出してみましたが、注目度の高い小売系IPOは基本的にはいい結果になる可能性が高いと思っています。なんだかんだで欲しいひとが多いはずです。
上場前には難癖つけて疑心暗鬼になる可能性がありますが、こういったいろいろな話題がある銘柄は結局あまり失敗している例を見ません。
当方、郵政IPOの時もいろいろと言われていましたが買い推奨していました。後のことは知らんけどIPOでは参加して損ないと思っていました。今回もそういったイメージで、参加しても損ないIPOだと思います。
また郵政IPOに比べれば、現状伸び盛りの企業ですので参加する面白さもあります。もちろんコメダー珈琲のファンのかたは全力で新規上場時から応援したいですね!
株でプラスになったらコーヒーとシロノワール頂きましょう!