今回はIPOを実際購入するまでの流れについて説明します。
とりあえずIPOに申し込むための証券口座の準備までは進んでいて、その証券会社で割当配分があると仮定して、具体的なスケジュールです。
IPO上場までの流れ
IPOの新規承認(各上場市場から発表があります)
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仮条件決定(通常、需要申告期間の1~2営業日前に発表)
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ブックビルディング期間(この期間内に投資家は範囲内での需要を申告)
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発行価格決定(公募価格決定) (需要価格ビックビルディングの積み上げ状況に価格決定)
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抽選(申し込んでいた証券会社で発表、この抽選が購入申込後の証券会社のタイプもある)
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購入申込期間(当選した場合、実際にこの期間で購入します)
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上場日(ワクワクの瞬間?)
この上場の流れに従った各IPO銘柄のスケジュールを当サイトでもまとめて掲載しています。
上場日や募集期間が被っている場合、効率良く資金運用するため参考にしてください。
【IPOスケジュール表】IPO上場日、BB期間、申込期間、価格決定日を一覧表示
それではスケジュールの各段階毎にどういった流れで進めるか紹介します。
IPOの新規承認
この新規承認の発表があって、この銘柄の上場のための目論見書(財務情報などが書いてある)も提出されます。ここで、どの証券会社に割り当てがあるのか?上場資金は何に使うのか?今までの業績はどうだったか?これからの展望はどうなっているかを確認します。
また、ざっくりとした上場までのスケジュールも確認しましょう。
当サイトでも簡潔にまとめて掲載しますが、目論見書は量が多そうですが、見るべきところは大体決まってますので、自分の力でチェックする癖もつけたほうがいいでしょう。
仮条件決定
いよいよIPO抽選の為の準備段階です。この仮条件決定あたりでその価格で価値があるかを判断します。
またすぐにブックビルディング(需要募集期間)が始まりますので、割り当てのある証券会社に資金移動を始めます。
最近はネット上でリアルタイム入金が無料で出来るので便利になりました。
ブックビルディング期間
実際に証券会社で申込をします。この期間は証券会社毎に若干異なる場合があるので注意が必要です。
申告の操作自体は簡単で、希望の株数と価格を入力、または電話で告げるだけです。
(基本的にはブックビルディング前に、希望の量の買付余力が証券会社の口座にある必要があります)
発行価格決定 & 抽選
ブックビルディングの状況などを鑑みて発行価格(公開価格)が決定します。そして各証券会社で需要が供給より多い場合(殆どの場合確実にそうなる)、抽選にて当選者を発表します。この抽選が購入申込期間の後になる証券会社もあります。
ここで落選となった場合は、資金拘束がここで終わりになります。
購入申込期間
当選した場合、この期間内に購入申込を行います。証券会社によって期間が短かったりしますので注意が必要です。またネット証券などでは当選後のキャンセルは可能ですが、基本的に当選後にキャンセルするのはあまり好ましくないことなので控えたほうがいいでしょう。証券会社によっては、次回IPOに申し込みできないなどのペナルティを課す証券会社もあります。
上場日
いよいよ上場日です。初値売りの場合は当日の朝に売り注文を出します。成り売り注文もできますが、注文ミスや突発的なシステムエラーなども考慮して指値注文での売り注文をオススメします。
上場日の朝の気配はワクワクの瞬間ですね。なお、上場日のIPOの気配はフル板が見れるツールがあったほうが便利です。
auカブコム証券では信用口座を持つだけで、フル板が見れるkabuステーションが無料で使えます。
GMOクリック証券は特に条件なしでフル板が見れるスーパーはっちゅう君が使えます。
取引ツールに関しては操作性など好みもあると思いますので、両方のツールをチェックしてみると良いでしょう。個人的にはIPOの当日の気配を見るにはauカブコム証券のフル板がリアルタイム株価予測という機能があり、合致点が見やすいので気に入っています。(恐らくGMOクリック証券のツールでも同じことが出来ると思いますが、直感的でなく設定が必要そうです)
以上がIPO参加時の流れになります。当選した場合の資金拘束期間はブックビルディングから上場日後売る時まで、落選の場合は抽選時までになります。
IPOは人気がありなかなか当たりませんので効率良く資金を利用して、当選確率を上げることも多くのIPOに参加するためのコツです。
【IPOスケジュール表】IPO上場日、BB期間、申込期間、価格決定日を一覧表示
スケジュール表を参考に、自分なりのIPO申込作戦を練ってみてください。
次にここが最大のテーマかもしれませんが、IPOでより多く当選するには簡単に説明したいと思います。