インテグループ(192A)のIPO新規上場情報

状況の良いM&A仲介業のIPO。潮流にのっていることから人気が出そう。値ガサなため一枚あたりの利益も大きく出やすい。

上場会社も増えてきたがインテグループの特徴は「成功報酬額で競争力」「小規模特化」という部分。

想定価格はここ数年は急成長を加味すると妥当。

ロックアップのかかりもよく、一旦上場初値は高騰しやすい銘柄という第一印象。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

昨今、人気・注目・実績ともに高いM&A関連。まだまだ伸びる産業として注目されそう。
ここは中小企業に特化が特徴。

上場日は上場ラッシュに入る初日。
スケジュール的にも特段問題はなく好発進が期待できそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2024年5月度、単体予想EPSは326.44。
想定価格3,830円から計算される予想PERは約11.73倍。

急成長している分野で業績の伸びも良い。
予想PER10倍台なら割安と見られるのではなかろうか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約23.3億（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場上場。主幹事はSMBC日興証券。

公募5万株で残り売出の売出IPO。売出元は創業者で一旦のイグジット。
しかし既存株主にベンチャーキャピタルなどの出資なく、上場後も株主構成は悪くない。

ストック・オプションの未行使残は上場時参入124,900株。
こちらは報酬として行使されるものとして売り圧として換算して取り組みたい。

中規模IPOで需給面でどうか？と思われそうだが、
既存株主にVCなどなく上場後の売り圧は低め、伸び産業のIPOに投資したいという人は多そうで需給面は問題ないと見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

M&AはIPOでも人気の分野で問題なし。上場会社も好調なところが多い。
今後はレッドオーシャンになることが課題も、ここは中小企業に特化していることで棲み分けは出来ていそう。
「完全成功報酬体系」「最低報酬を低め」などで、小さな企業でも対応しやすくしている。

すでに報酬で価格面での競争になっている中、業績も伸びており上場まで進んだことで上場時の注目は高そう。
値ガサなためリスクが高いが、その分リターンも大きくなることから不調のIPOの中で狙われる可能性もある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値に関しては中規模であるものの、需給面で厳しい状況でもないので期待して良さそう。
6月のIPOの並びではいろいろなタイプのIPOが出るものの、M&Aということでやや安心して見られる。
総合評価はA評価とする。上場ラッシュ中は強弱が出やすく、ここが「強」と出て注目されれば1枚あたりの利幅が大きい。

幹事証券は主幹事SMBC日興とSBI証券の2社構成。
幹事団が多くないことで行き渡る人も少し絞られそうなのも初値売りの量を減らすことに貢献するか？
IPOスペック的に公募組とセカンダリー組のマネーゲームになりやすい銘柄。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です