笑美面「えみめん」(9237)のIPO新規上場情報

高齢者に対するシニアホームの紹介サービス。もっと介護をポジティブに、積極的にホーム介護の利用が当たりに前になる世の中を目指している。

需要の高まるシニア産業で注目度は高そう。業績も堅調で黒転から成長フェーズ。高齢者向けビジネスとしては利益も出始めたところでの上場で価格にも納得感がある。

しかし既存株主にはベンチャーキャピタルが豊富に並びロックアップ1.5倍で解除など売り圧も高い。高値での警戒感も強そう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

高齢者に向けたシニアホーム仲介サービスで、時代がどんどん高齢社会になっているのが分かる業種。
社名が漢字だが、読み方はラッパーみたいでなじられそう。

地味系が続く10月後半上場ラッシュでは有力IPO。
ただし、前日に大型上場などあり、思ったほどいつものような注目は取れないとは思っておきたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年10月度、単体予想EPSは87.92。
想定価格1,190円から計算される予想PERは約13.54倍。

成長力を考えると割安感はあるが、不動産仲介業と考えると割高感。
捉え方によって割安性の評価は異なりそう。介護施設運営ともまた違うサービス業セクター。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約5.88億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSBI証券。

公募売出比は公募が売出の2倍程度。オファリングレシオは標準レベル。

ベンチャーキャピタルからの出資が多く、ロックアップが1.5倍で外れる。
初値目安は警戒感のある1.5倍程度までか？
VCは売出無しなので、ロックアップ解除ではかなり売りを出す可能性あると見ておきたい。

ストック・オプションの未行使残はあまり気にするようなことはない状況。

需給面は小粒案件で問題なしだが、ロックアップ解除の1.5倍からは警戒感。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

筍のように増えている高齢者施設。そのシニアホームを紹介するサービスも需要が高まっていて上場まで。
日本においては儲かるというか金になるサービスとして扱われそう。

本当に社会問題の解決になるサービスかは分からないが、現時点では投資先の魅力としてはありそう。
数期前までは連続赤字だったことを考えると、黒転しての上場はイグジットな状況なのは気にしておきたい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

グロースの小粒案件というのが初値には魅力のIPO。
総合評価はまずは1.5倍までは需給面で大丈夫とみてB評価にする。

業績も堅調で今後も一定の成長は見込めそうな勢いとなっており、期待感の買いも入りそう。

一方でイグジット臭も強く、VC勢が売り出してないことからロックアップ解除からの値動きには警戒。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です