GENDA(9166)のIPO新規上場情報

全国に約250店舗を持つ巨大アミューズメント施設グループ。M&Aを繰り返し成長。DX化によるイノベーションと経営の効率化を図る。

IPOはVCのイグジット系で、業種もゲーセン斜陽産業と見られて苦戦するか？成長期待の判断が難しい中、公開価格での投資意欲は湧きにくい。

ロックアップには価格解除なし。それよりもストック・オプションの未行使残分が気になるところ、こちらは上場すれば行使して早々に利確したいところだろう。

規模感など含め当選チャンスは高く、初値プラスになる見込みならばお小遣い的に面白いので良く考えて初値予想を考えたい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

全国で約250近くのアミューズメント施設を運営。
ゲームセンターは斜陽産業ということで注目度は薄くなりそう。

一方、雑誌モデルもしている女性社長は芸能人並の注目度がありそう。
表面は経営手腕で伸びる態度、裏面はVCのイグジットIPO。判断が難しい。

上場日は2社同時上場。どちらも微妙IPOでさらに判断を難しくさせている。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2024年1月度、連結予想EPSは106.34。
想定価格1,740円から計算される予想PERは約16.36倍。

斜陽産業と言われるゲームセンターで業績が少しでも伸びているのは評価したい。
といっても価格設定は妥当なレベルで普通。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約155億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSBI証券とSMBC日興証券の共同主幹事。

売出株式比率71.8と売出が多い。オファリングレシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルが大量に売り出すイグジットIPO。

上場後はロックアップが180日全てに掛かっているため売りなし。

ストック・オプションの未行使残の方が3,177,200株すべて上場時参入で、こちらの売り圧が気になる。

吸収金額100億を超えるベンチャーキャピタルのイグジットIPO。
普通に考えれば需給面は厳しいと言える。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ゲームセンターの衰退が叫ばれて久しい中の上場ということで人気には欠けるだろう。
それでも業績向上に転じている工夫はいくつか見られている。支払いなどのキャッシュレス化、管理の効率化（DX）。
SNS時代を意識したプライズゲーム。

ただ、どう考えても事業形態から成長の魅力を感じにくいのは残念なところ。
結局、現時点での投資家の納得が得られないと初値は厳しくなる。
逆に一発逆転の見込みを感じる方は、上場後安く仕込んでゲームセンターが再び大盛りあがりになればの長期投資として。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

結局、事業がゲームセンター運営なんだよなと感じてしまうIPO。
さらにベンチャーキャピタルのイグジットIPOなので公募組は食指が伸びない。
美人の女性社長の話題性や経営手腕だけで、どれだけ買いが入るか？
総合評価は公募割れ危ういことからDよりのC評価とする。

こういった評価の中、仮条件は上限を少し引き上げてきたので
IPO自体が活発な中、十分な需要は予測される。
公募割れ確率も高いが、プラスになる可能性も半々レベル。

初値プラスになった場合のプラス幅のほうが大きそうで、
そこだけを魅力に感じれるかたが参加で良いか？
完全D級評価でない銘柄で当選体験したい方は参加。余計な銘柄で当選枠使いたくない方は不参加。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です