unerry(5034)のIPO新規上場情報

人流データ（ビッグデータ・AI解析）をビジネスにする会社の上場。小売業他、メーカー、自治体などに分析結果の提供。今後の宝の山となりそうで、ビジネスが活発になっている。

売上急進。利益黒字反転でこれから一気に伸びそう。さらにここ最近のグロース市場低迷を反映してか？割高感のない価格設定。

一昔前の初値上昇三拍子銘柄。今だと「グロース・小型・新規ビジネス」が３つのキーワードとなるか？

VCの出資やストックオプションなどはグロース新規ビジネスらしく、それなりの多い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

人流データを解析して活用するリアル行動データプラットフォーム業。
ビッグデータ関連・AI関連として注目度は上がりそう。

上場日は2社同時上場だが、注目度ではこちらが上手。
また7月下旬のIPOの中でも比較されて、注目度が上がりそうな銘柄。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年6月度、単体予想EPSは22.52円。
想定価格1,170円から計算される予想PERは約51.95倍。

売上急上昇、利益は過去の赤字体質から一気に黒字転換。
今後の成長期待が織り込まれそうなところだが、ここ最近の新興市場IPOの厳しさからか、
あまり織り込んでない価格設定。買いやすい水準になっていると評価。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.29億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率70.1％で売出やや多め。オファリング・レシオは低めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資はそれなりにあって、ロックアップは1.5倍解除の条件。
解除後の売りは多少覚悟か？ロックアップ解除後の価格でも欲しいかがセカンダリーの焦点になりそう。

ストックオプションの未行使残も91円、503円で上場時参入が32万株ほど。
売り圧としては気になる部分。

既存株主の売りは、今後の成長期待もあるので上場時の価格水準で売るのか？も見どころの一つ。

吸収金額10億以下で注目度も高そうな成長企業。
需給面では小粒感を活かして問題なし。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

行動データプラットフォーム業は、AI活用・ビッグデータ活用関連でも次にIPOが増えそうな成長産業。
今後、上場企業が増えてさらに活用の幅が広がっていきそう。

効率化出来るところは、どんどんと効率化していき暮らしが豊かになればと思うところ。
さらに世の中に浸透していくものと考えられ成長期待は高い。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

グロース・小型・技術系（AI・ビッグデータ）の初値高騰三拍子に近い銘柄。
ところが最近はこういった銘柄でもIPO地合いの制で盛り上がらないものも多い。

7月下旬のIPOに目を向けると3社上場しかなく、いずれも小粒案件で需給面での心配は薄い。

物色されやすい状況が揃っていると見て総合A評価とする。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です