サンウェルズ(9229)のIPO新規上場情報

石川県本店の介護施設事業。パーキンソン病専門の有料老人ホームにすることで社会保険負担分で賄える。マッサージを保険含めてケアするタイプに似ているか？

業績好調で全国に急拡大中。高齢化社会に向けて需要は爆発的にありそう。

吸収規模は比較的大きめも野村證券主幹事というのもあり、しっかりとした初値形成しそうな第一印象。

目の前に迫っている高齢化社会に向けてこういった企業へ一銭の投資が必要かと考えさせられるIPO。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

パーキンソン病専門の老人ホーム運営。
高齢化社会を見据え、保険適用で費用負担を抑えるなど需要の高まりがある事業。

石川県に本店を構える。ここから全国展開に発展するか？
吸収規模が大きく注目度がそれを超えられるか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年3月度、単体予想EPSは72.19円。
想定価格1,940円から計算される予想PERは約26.87倍。

業績の急成長を考えると、十分な価格設定と言えるかもしれない。
今後まだまだ伸びが予測されることを考えれば、上場時のこの時点で投資するのは損はないか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約65.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型～やや大きめのIPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は野村證券。

売出株式比率40％と公募売出6:4。オファリング・レシオは高めの標準範囲。
売出は社長のみ。また社長の持株会社と合わせて殆どの株を独占状態。
ロックアップは90日掛かっていて、それ以外の株主にはかかっていないが微量。
（ロックアップが明けて1年ぐらい経ってからジリジリと売出がありそうな銘柄）

ストック・オプションの未行使残は219～388円で22万株ほど。行使可能は翌年から。量も微量で影響は薄い。

需給面は50億超えの吸収金額がどうか？需要は高そうな銘柄で、しかも先々伸びそうな事業。
中長期的な視点で見ると早め参入が良さそうだが、初値視点でいうと判断が難しい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気かというか投資する必要性が感じられる案件。高齢化社会を見据えこういった企業への投資をしないと
儲けに乗ることが出来ない時代を感じる。それだけ、業績の伸びが良い。

現在でも全国で筍のように老人ホームや高齢者ケア施設が増えている状態。
まだまだ伸びそうではあるが、果たしてこういったものにお金が過度に使われていいのか？という想いもある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

全体的に見て積極的ではないが、消極的にでも参加しないとといった雰囲気のある銘柄。
事実、過年度の成長度は凄く今後もまだまだ成長余地がある。
初値は規模感からパットしなくても、中長期で見れば十分伸びそう。
それならば結局、公募から参加しておいて損はないといった銘柄に見える。

公募で参加、初値で参加の妙味度の差はそれほどないレベルの吸収金額の大きさなので、
初値売りで絶対に儲けたい人はパスでも良さそう。

主幹事野村證券ということで、考えずに申し込んでも結局当たらないというオチが殆どか？

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です