三和油化工業(4125)のIPO新規上場情報

漢字社名でお固い地味系案件。
愛知県本店で環境関連（リサイクル）事業をするところは本当に多い。自動車産業が発達している地域特有の産業発達？

ジャスダックスタンダード上場、吸収金額30億レベルの中規模案件。野村證券主幹事でしっかりした動きの可能性。

ストックオプションなし、ロックアップカバー率高いなど。セカンダリー参入で実は仕掛けやすい銘柄かもしれない。

50期を超す企業もリサイクル事業へ転換していることで成長力も感じる。上場後いずれ社名変えるのではないか？と予想（笑）

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

社名から感じる地味系「ゆかちゃん」案件。
ジャスダックスタンダード上場の化学セクター。期数50期超え。

正直注目度ではかなり厳しい。
東証2部ではなくジャスダックスタンダードというのも先日の「のむら産業」を連想させそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、連結予想EPSは274.1円。
想定価格3,030円から計算される予想PERは約11.05倍。

業績堅調な為、ある程度納得感のある価格設定だが、
野村主幹事響いてか、仮条件引き上げ上限で3,500円の強気に。
価格面での価値は薄れた。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約30.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事は野村證券。

全数公募の売出なし。オファリングレシオは標準範囲。

株主にベンチャーキャピタルは見当たらなく柳一族が多くを占める。
ロックアップはしっかり。ストック・オプションの未行使残はなし。

全数公募は好感。売り圧力もないものの市場が30億程度を吸収できるか？
意外と良い案件なのかもしれないが、地合いが悪いと初値苦しくなるIPO環境。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

「油化」の化学セクターはかなり地味だが、愛知県本店でリサイクル関連・環境関連という見方もできる模様。
時代はSDGｓでもあるのでやや時流には乗っている。

しかしながら上場ラッシュで買われるような銘柄とは言いづらいため。判断が難しい。
野村證券主幹事で全数公募など魅力的な部分もあるので、ある程度しっかりしているとは受け止めたい。
「良い会社が上場するんだよ」と伝えられても、なかなか伝わらないそんな印象。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

とにかく目立つのが地味感で、それが12月上場ラッシュに入ることからマイナス評価になりやすい。
しかしながら主幹事も結構強気な（いつものことだが）仮条件で、どう見たら良いのか？
野村だから安心と思っているとシッペ返しを食らうので慎重に行きたい。

想定価格3,030円から初値3,500円ならと思っていたぐらいなので、
仮条件上限から3,500円と言われると公募株の魅力に欠けてしまう所あり。

最終評価はC評価、初値予想もほぼ公募付近に落ち着くと考える。

野村だからどうせ申し込んでも当たらないと気軽に参加して良いものかどうか？

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です