シイエヌエス(4076)のIPO新規上場情報

東海東京証券主幹事。英文字3文字略社名。
業績安定堅調のSIer。マザーズ上場だがジャスダックスタンダード上場のような雰囲気の企業。

初値に過度な期待は控えつつも、通常時ならマザーズ・小型・情報通信系の三拍子銘柄として評価。

8月20日は同時上場となる。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

8月スタート2社同時上場の一角。SIerでこちらのほうがややIPOでは人気が高いか？
いずれにしても前のIPOより間隔が空くため注目度は高くなりそう。

システムエンジニアリングはIPOでは根強い人気のある業種と言える。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年5月度、連結予想EPSは121.2円。
想定価格1,650円から計算される予想PERは約13.61倍。

業績堅調で同業種比較を考えても割安な価格設定。
仮条件は上げてきているが、それでもまだ割安感を感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約9.86億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は東海東京証券。

売出株式比率38.5%と公募のほうが売出より多い。オファリング・レシオは標準範囲内。

ベンチャーキャピタルからの出資は見られない。ロックアップもきつく価格解除なしの180日。
ストック・オプションの未行使残もなし。

期数もあってジャスダックスタンダード上場のような銘柄が、成長性からかマザーズで登場なのは評価したいところ。

成長見込みを期待して買いが多くなりそう。反対に売り圧力はかなり少なく見える。

需給良好で初値は公募組売りとセカンダリー勢の買いの動向で決まりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

SIerということで業種自体の新規性には欠ける。ただ、DX化の流れ・システムのワンストップ請負など
まだまだ需要が高い事業となっており、成長してマザーズ上場というのは企業の技術力を評価したい。

ベンチャー企業らしくなくても、新しいことをやって業績を伸ばしているということから上場後も魅力はありそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

8月のスタートIPOは2社同時上場だが、どちらも評価の高い（初値期待の高そうな）IPOが入った。
こちらは東海東京証券主幹事で、どちらもややマイナー主幹事というのも似ている。

安定感の高さも感じるこちらはデメリット少なく、比較するならこちらをやや加点したいが、
初値自体は2社同時でどちらが人気が出るかは蓋を開けてみないと分からないか？

いずれにしても初値期待は持てる銘柄なので、しっかりと申し込んで公募参加したいところ。

仮条件は結構上げてきたので、想定価格比で2倍ぐらいは期待したい。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です