プラスアルファ・コンサルティング(4071)のIPO新規上場情報

社名にコンサルとついているものの「ビッグデータ解析」の企業向けクラウドソフトウェアを提供。自然言語処理エンジンが心臓部の技術のためAI関連として注目されそう。

吸収規模が大きいが、業績も好調。野村證券主幹事で強気の仮条件となりそうだが、それでも規模の大きいIPOとしては期待したい第一印象のIPO。

広く1枚みんなに当たって初値プラスでIPOに好印象を与えたいところ。

グローバルオファリング。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2021年6月上場の大トリ、30日は単独上場となった。
ビッグデータ関連として注目度は高そう。

規模感が大きいが、それを十分飲み込むほどの注目度はありそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年9月度、単体予想EPSは29.77円。
想定価格1,940円から計算される予想PERは約65.17倍。

急成長中で今後も伸びが期待されるため、かなり強気の価格設定。
仮条件も野村證券らしい勢いのある値付け。
それでも十分買えるぐらいの評価となっていそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約211億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は野村證券。

売出株式比率99.5%でほぼ売出IPO。オファリング・レシオは高めの標準範囲。

売出後もVCの株数が多く残るため1.5倍のロックアップ解除後の追加売は注意。
その他、ストック・オプションの未行使残も約215万株、350円が行使可能期間で気になるボリューム。

需給面では上場時も、上場後もやや荷持たれ感が強い。

特に1.5倍のロックアップ解除からは大きな爆弾を抱えており、
それ以上の買いはリスクを伴うことが分かっているだけに買い控えが出てきそう。
公開価格付近では需要旺盛でなんとかなりそうな雰囲気。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

企業向けクラウドソフトウェアはIPOでは現在花形。そこにビッグデータ解析、特に自然言語処理のAIに強く、
業績も堅調であることから今後の成長にも期待される。

勢いのある会社の印象で、上場後も業績に期待したいところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

大型でも業種・業績が良い好IPOという総合評価。
規模が大きいがグローバルオファリングもあり、主幹事野村證券ということで供給は絞られるかもしれない。
以外に公募ゲットの難易度が高くなる可能性も。

6月最終を閉めるにはふさわしいIPOということで、やや強気にA評価とする。
初値はやはりロックアップ解除の1.5倍より上からの爆弾投下が怖く、それをこなすほどの買い意欲があるか？
野村證券主幹事なら、1.5倍ラインを軽く超えた初値スタートで無惨な売りをいつでも行いそう。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です