サイバートラスト(4498)のIPO新規上場情報

2020年4月に上場予定も延期。
[2020年時情報]
公募：150,000株 / 売出：200,000株 /想定価格1,150円
1年で大幅価格アップ、規模アップも満を持して登場感あり。成長性アピールにもなったか？

電子認証サービスは「脱はんこ」やデジタル化推進で後押し。IoTや遠隔システム、組み込み機器、セキュリティなどDX化にもかなり絡んだ事業となっていてテーマ性高い。

親会社はソフトバンクグループのSBテクノロジー（4726）。

上場時期が1年伸びて逆に良い状況で初値結果を出しそうなIPOの一つになりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

セキュリティ系のIPOは、IPOでも注目度が高い。
昨年上場予定だったものの延期IPOで評価もアップしていて状況は良さそう。

4月中旬の単独上場というスケジュール感も初値には後押し。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年3月度、連結予想EPSは108.73円。
想定価格1,660円から計算される予想PERは約15.27倍。

成長率も高く、業種への期待感も考えると割安感を感じる価格設定。
みずほ証券主幹事で、買いやすい設定にしているのはありがたいところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.4億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率54.5%と公募と売出がほぼ半々。オファリングレシオは標準範囲。

親会社ソフトバンク・テクノロジーが過半数の株を所有する親子上場の形。
VCなどの保有は見当たらずロックアップも価格解除なしの180日のため、上場後の売り圧は乏しそう。

ストック・オプションの未行使残は870円で40万株。規模感はあるが価格面では妥当なところ。
全て行使期間内に入っているので、インパクトは感じる。

マザーズ・小型・IT系の三拍子銘柄で需給的にも初値高騰系と見られそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

「脱はんこ」で電子認証サービスは政策テーマ性高い。その他、遠隔システム（テレワーク）など、
次代のニーズに合っている事業を行っており、近々でも成長に期待できる魅力がある。

上場することにより認知度や信頼度も上がるとなれば、上場メリットも高そう。
社名も「サイバートラスト」となんだか、初値高騰しそうなど真ん中、社名ということで注目。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

社名からスタートして、規模感・業種・業績など各方面から見ても初値高騰臭のする銘柄。
S級レベルの注目度やインパクトはないが、安心のA評価できそうな案件と見る。

上場スケジュールも4月中旬に単独上場で入っていることで、
2日目突入の強いIPOが見られるかどうか？三倍満を期待したいところ。

ブックビル時点ではIPO地合いに弱さが出ているが、
半月もあれば状況は良い方にも悪い方にも大きく転ぶので、そこを意識しても仕方ない。
とりあえずA級評価の攻め方で進みたい。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です