ＫＩＹＯラーニング(7353)のIPO新規上場情報

7月15日は大安吉日でスライドも含めて7月には珍しく3社同時上場。
法人向け・個人向けにオンライン教育を提供。「テレ」「ソーシャルディスタンシング」の時流には乗っている。

ただし業績は連続赤字で売上急成長で黒字化予定。コロナ禍での影響は少なそうな（むしろプラス？）ビジネス。

いかにも期待感で買えるかどうか？のIPOで市場不安定さがどう響くか？投資金じゃぶじゃぶの状態だと活況になりやすい。

結局は初値は人気化して伸びるのではないか？というのが第一印象。同時上場を考えてA→Bに。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

オンライン教育で企業にも個人にもサービスを提供している。
新しい生活様式にも合致していて時流には乗っている印象。

7月15日は3社同時上場で全てマザーズやや注目企業。
同時上場でも今のIPOの強さでは大丈夫だが、地合いが続くかが鍵。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年12月度、単体予想EPSは59.62円。
想定価格1,980円から計算される予想PERは約33.21倍。

業績に急成長は感じ取られるので割安感はあるか？
連続赤字続きだったので予想PERなどでは計りにくい印象。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.74億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率11.8%と圧倒的に公募株の割合が多い。オファリングレシオは標準範囲内。

既存株主にベンチャーキャピタルの名が多くほぼ1.5倍でロックアップ解除。
VC保有割合が2割近くあるので、多少影響は出るかも知れない。早売りも見られそう。

一方、ストック・オプションの未行使残は行使期間に入るのが44,000株と少なめ。
価格的にも妥当なところになる。

吸収規模10億以下ということで、普通のIPO地合いなら需給面に問題なし。
怖いのはロックアップ解除後のVCの売りだが、それは1.5倍を超えてからの話。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

教育事業でもオンラインに強みがあるということで、新生活様式にマッチした事業と感じる。
IPO時には世の中の雰囲気も後押ししそう。

ただ、似たようなオンライン教育事業をしている競合も多く、ここの特徴的な技術は見当たらない印象。
大手などの参入によって、ここが強みとなる部分があまり見えない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

連続赤字状況が気になるが、急成長で上場時には期待で買われそうな銘柄。
3社同時上場となっても規模が小さいことで、とりあえず需給も大丈夫そうな安心感がある。

事業がオンライン教育で、ちょうどテーマ性が非常に高く、
その注目度で買われるIPOになりそう。

冷静になって振り返れば、急成長なものの赤字続きだった企業でもあり、
オンライン教育で先行しているものの、何が特徴的な強みなのかは分かりにくい。

IPO初値視点で見て、公募株が当たればラッキー、初値も予想よりも伸びればラッキー程度の
軽い気持ちで参加したい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です