セルソース(4880)のIPO新規上場情報

バイオ系ながらもしっかりとした黒字経営をしているところの上場。話題性の高い再生医療分野を手掛ける。

吸収金額も少なく、資金使途は新規設備投資など。売出０など好感。

10月後半のIPOが少なければ目立ちそうで注目。設立4年目のスピード上場は見所あり。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

バイオ系の銘柄ながら業績が良いのが特徴。
バイオ系はハイリスク・ハイリターンと見られるが、今回は業績順調でリスクが極端に低い。

ローリスク・ハイリターンの投資先として注目を浴びそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年10月度、単体予想EPSは126.45円。
想定価格2,230円から計算される予想PERは約17.64倍。

業績の伸びも考慮するとかなりディスカウントされた価格設定に感じる。
バイオベンチャーの上場はPERなどの指標では測れないレベルのものが多いが、
こちらはそういったところでのお得感もクリア。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

売出なしの全数公募IPO。オファリング・レシオは標準範囲内。

投資会社の出資などもあるが、ベンチャーキャピタル山積みという株主構成ではない。
ロックアップの掛かりも１８０日が大株主に掛かっていてきつめ。
ストック・オプションの未行使残は上場時は９万株、１２３円が行使可能。

売り圧力も異常レベルと感じるものはないので、好感が持てる。

バイオ銘柄のIPOとしてはかなり需給も良くなっていて注目されそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

再生医療の分野にて加工などの受託をしていたり、サポート・医療機器などを販売という裏方で稼ぐ。
サポート側ということでリスクをあまり負っていないところが特徴で、もちろん再生医療が伸びれば需要も増えそう。

化粧品なども手掛けており、バイオ系銘柄で久々に狙われそうな面白い銘柄が出てきたという印象。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

なんと行っても業績好調の黒字バイオベンチャーというのに尽きる。
殆どが上場時に赤字でハイリスク・ハイリターンとなるバイオ系IPOでリスクが少ないとなれば人気必至。
また再生医療関連ということで、新規性がないわけではなく将来の期待感もある。

それぞれの項目の評価でもデメリットとなる部分は見当たらず全力参加のIPO。
公募初値売りも良いが、バイオ系は同意付くことが多いのでセカンダリーに期待を寄せる人も多そう。

総合評価は期待感の高さからB→Aに変更しました。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です