ビーアンドピー(7804)のIPO新規上場情報

いちよし証券主幹事。業種は印刷業ということでややオールド感あるが、３Dプリンタなど新技術も。業績の伸びも好調な中、上場は好感。

吸収金額が少し多めも、上場時の需給面など良好。

貰えるなら欲しいと感じるIPO。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

業務用の印刷サービスで、事業的にはオールド感があるが３Dプリンタなど新しい展開もあり。
注目度的には強弱入り乱れている印象。

印刷業界は先行き厳しいが、そんな中でも伸びている企業は何かしらの工夫がある。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年10月度、単体予想EPSは178.83円。
想定価格1,900円から計算される予想PERは約10.62倍。

直近での業績の伸びは良いが、緩やかな横ばいが続いていた業態で、
想定価格は妥当ラインと言ったところ。印刷屋さん比較で見ると割安感はない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約13.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はいちよし証券。

公募売出比率は半々。オファリングレシオは30％と標準内も高め。

既存株主には和田山一族と英知興産という代表などが実権を持つ会社で、ほぼ一族が占める。
大部分がロックアップ180日ときつめのロックアップとなっている。

ストック・オプションの未行使残はあるが2021年から行使とまだ先で価格・量ともに気にならない。

吸収規模がやや大きいが、ロックアップなど既存株主の売り圧力は良好。
単純にIPOでの公募株の買い得感が反映された需給状況になりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ただ単に大型印刷会社と見ればオールド感は否めないところ。その業界で伸びているのは魅力はある。
３Dプリンタの導入などは今後のビジネス展開としては面白い印象もあり。

業績も伸びているので、今の株価がお買い得感を感じるのであれば魅力のある投資先と言えそう。
個人的には街で見かける看板などが、実はこういう会社で印刷されているというのは好きです。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

卒のない好結果を残す印象の多いいちよし証券のIPO。
業種こそオールド感があるが、マザーズ上場で貰えるなら頂きたいIPOというところ。

公募割れリスクは少ないが、初値高騰するまで行くかは判断しづらいところ。
上場時に人気化するような銘柄ではなく、そこそこの初値が付けばラッキーと言ったところか？

いちよしの名物電話攻勢がダイレクト申込みではなくなったので、
ネット申し込みになるが、なんとなくネット申し込みでは当たる気がしないのは残念。

初値的には1.5倍ぐらいが目処か？

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です