新日本製薬(4931)のIPO新規上場情報

主力商品パーフェクトワンはオールインワンジェル化粧品で注目度が高い。
ドクターシーラボの代わりとなる株主優待にも期待がかかる。

個人には人気が高そうだが、吸収金額の大きさは気になるところ。想定価格の設定は割安感はないが、比較銘柄と妥当に合わせている。

初値期待はそれほど高くは感じないが、公募株で15万程度なら100株持っておこうと考える人が多そう。化学セクターのIPOでも化粧品系は人気が高い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

主力商品のパーフェクトワンは積極広告で広く知られていて注目度は高い。
化粧品関係の化学セクターのIPOは人気が高め。

同じく個人に注目度が高そうな「あさくま」と同日上場だが。お互いに注目度では譲らない印象。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年9月度、単体予想EPSは110.73円。
想定価格1,470円から計算される予想PERは約13.28倍。

既上場の化粧品メーカーに比べれば割安な印象。
成長は緩やかながら上場すれば知名度や安心感も出ることを考えれば、IPO価格はお買い得。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約82.3億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率93.8%と非常に売り出しが多い。売り出し元は創業者関係。
それでもオファリングレシオ26.8%とまだまだ発行株が残る。時価総額は300億超え。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらず、ロックアップも価格解除なしの90日と強め。
上場時の売り出しが豊富なので、上場後の売りはこれといってない印象。
ストック・オプションの未行使残は14,500株と非常に少なく、行使期間2020年からで無視していいレベル。

売出が多く、吸収規模が大きいが、上場時の売り圧力は低めで需給はこなせる印象。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ネット広告に注力しているため、パーフェクトワンを一度でも調べると何度も目にすることになる。
それぐらい多くの人が知っている商品で、オールインワンジェルの化粧品は継続して人気が高い。
IPOにおいて化粧品系のIPOは人気が高く、上場後の株価も良いのは後押しになりそう。

優待新設の可能性も高く、買い需要掘り起こし策も控えていそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

吸収規模が大きいため、そこそこ公募株が手に入りやすい銘柄。
IPO人気で公募株が入手しにくい中、大型でそれなりに期待できる銘柄は貴重。

初値高騰のような銘柄ではないが、公開価格に割高感もなく、上場後の売り圧力も少なめ。
おそらく上場後も株価を伸ばすことが出来れば、大株主の「追加売出」とセットで鞍替えや優待新設などが見える。

株主優待は「パーフェクトワン」を中心に健康食品の選択制が可能で株主とWin-winの内容が可能。
今後の業績に関してはアジア圏での進出状況が鍵を握りそう。

規模が大きく地合いの影響を受けやすそうだが、それでも参加妙味は高い銘柄と評価。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です