最近、よく目にしたり耳にするAI投資という言葉。昨今「AI」という言葉はよく目にしますし資産運用ではフィンテックという言葉が経済雑誌でも賑わせています。

私もいろいろな投資法を調べていく中で、AI投資・ロボアドバイザー系は試してみたい投資先の一つとしてずっと考えていました。しかし、新しいサービスというのは中身が理解できないことから、なんとなく投資を躊躇してしまうことがあると思います。

今回はロボアドバイザーで資産運用の大手である「お金のデザインが運営しているTHEO(テオ)」さんに直接お伺いしてサービスの深い内容や、気になる点を質問してみましたので紹介します。

THEO(テオ) ロボアドバイザー

今回はお金のデザインの「執行役員CMO 馬場様」にお時間を取って頂き紹介頂くことが出来ました。複数の会社を歴任した後、お金のデザインに入社してサービスを広げたいという熱い想いがよく伝わりました。

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サービスについて細かい説明を頂き、随時個人目線で気になるところを質問しています。

【目次】

それではインタビューに行ってみましょう!

「お金のデザイン」が考えているミッション

theo_interview2「お金のデザイン CMO馬場さま」

まずTHEO(テオ)を運営しているお金のデザインのミッションについてお伝えできればと思います。「Convenient」「Control」「Connect」という3つのCを持って、「人とお金の新しい関係を創る」というのをミッションに掲げています。

資産運用をもっと誰もが当たり前にできる世の中にしたいという思いがあり、THEOをいうサービスをはじめました。THEOのサービスのスペックであったり使いやすさを追求した部分なども全て下記にある3つの「C」を意識しています。

  • 「Convenient」・・・人にとって本当に”使いやすい”を創る
  • 「Control」・・・”人がお金をコントロールする状態”を創る
  • 「Connect」・・・人がお金を通じて”新しい世界とつながる道”を創る

人が投資をしない理由をアンケートしてみると「費用が高い」「手数料が高い」「始めたらいつやめられるかわからない」などなど、たくさんの理由で投資を始められない方が多いです。私達はそういった問題を解決しながら、人々がもっと投資を進めることが出来るサービスを創ることをミッションとしています。

その中でスタートしているサービスが「THEO(テオ)」になります。

THEO(テオ) ロボアドバイザー

THEO(テオ)とは?

では、そのTHEO(テオ)とは何なのかということですが、「AI搭載ロボアドバイザー」というのが一番分かりやすいサービス内容を示す言葉といえるかもしれません。最近はロボアドバイザーを謳うサービスは複数あると思いますが、「AI搭載」というのは、現状「お金のデザイン」が出しているサービスであるTHEO(テオ)だけかと思います。

「AI搭載」というのがどういった機能か?というのは後ほど説明したいと思います。

また大きな特徴の一つが「1万円から、スマホではじめるおまかせ資産運用」ということで、「1万円」から始められることで投資へのハードルをかなり下げているのが特徴です。

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その他、特徴面でいうと

  • 1万円からスタート
  • 1万円から自動積立
  • 費用は1.0%
  • 追加の手数料は一切なし(0円)
  • 365日24時間、いつでもプランの変更が可能

といったことが挙げられます。これらのサービススペックになっているのは、先程の投資をしないアンケートをもとに「このスペックならばハードルが低く、使い勝手もいいだろうということで考えて用意」しています。

またTHEO(テオ)がどういった事をやってくれるのか?という点ですが、

  1. 最初に5つの質問に回答すると、無料で231通りの運用プランから自動で最適プランを提案(ロボアドバイザー)
  2. 証券口座に入金すればプランに沿って最大30種類以上のETFを購入(一任運用)
  3. 後はおまかせ運用(自動で毎月リバランスなど)

という流れで、実はお客様は質問に回答するだけで最適なプラン作成をロボアドバイザーが勝手にやってくれますので投資にかかるハードルが非常に低いものとなっています。ハードルは低いものの、実際の運用は世界の金融工学で実証されている世界標準の資産運用が可能です。

THEO(テオ) ロボアドバイザー

現在のTHEO(テオ)の状況

2015年にスタートしたTHEO(テオ)ですが、現在(2019年3月25日時点)での状況をお伝えすると

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  • 預かり資産額381億
  • 運用者約7万人
  • 平均預かり資産額55万円
  • 積み立て率62%
  • 平均積み立て率約27,000円

という状況です。THEO(テオ)の特徴としては積立率が高いという部分です。預かり資産額に関しては競合に対してトップではありませんが、運用者数の多さでは是非ともトップに立ちたいと日々頑張っています。THEOは少額からスタートが可能ですので、どうしても1人あたりの平均預かり資産額が小さくなりがちです。ただ、私たちのサービスは多くの方にとって一番いいものを用意するという想いでやっていますので、一番多くの方に使ってもらっているサービスになりたいと考えています。

積立率が高いというのは嬉しく思っています。積立して投資をするということは資産を形成する上ですごく重要なことですので、今後も高い積立率で皆さんの資産形成のサポートとなればと思います。特に無理のない金額から積立が可能ですので支持されているのではないかと考えています。

ユーザー属性としては20代、30代の方が始める投資として割合が多いのですが、最近は40代のお客様の割合が高くなっています。投資経験の少ない若い方に始めていただければというサービスで、投資経験層の方は既存の証券会社などでの投資があるため、なかなか変えれなかったり保守的な方が多いですが、サービスの良さを知ることによって利用して頂ける方が増えています。

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投資経験に関しても「ほとんどない」という方の割合が多いというのはサービスとしても浸透して欲しい層ですので、今後も変わらず投資未経験の方がはじめてみるサービスとしてTHEOが役に立てばと思っています。

また顕著に変わってきているのが女性ユーザー数が増えていることです。第一印象ではロボアドバイザーというと理論的で男性に好かれそうなサービスだと思いますが、最近は女性の方がロボアドバイザーを用いた投資が扱いやすく分かりやすいということから増えています。また、女性向け雑誌などでも女性が始める資産運用としてロボアドバイザーなどを特集していること、女性の社会進出や、女性も資産形成をしようという社会の流れから増えている模様です。

THEO(テオ) ロボアドバイザー

「黒澤ポイント!」

もちろん投資未経験の若いエントリー層から、今では投資経験者もTHEOのサービスの良さから移行していると感じました。投資信託などを証券会社から勧められて無駄に高い手数料を払っていた人たちが、THEOに移っている印象を感じています。

THEOが選ばれる16の理由

THEOが選ばれる16の理由というのを挙げています。「16」と非常に欲張りな量の理由があるかもしれません。しかしながら、私たちのサービスはそれぐらいアピールしたい部分がたくさんあります。後は、皆さんがこの中でもいくつか魅力を感じるものがあればと思っています。

  1. 投資のエキスパートや数学者が運用アルゴリズムを作成
  2. プロレベルの運用方法を皆さんに提供
  3. Wノーベル賞理論
  4. 3つの機能的ポートフォリオによるアプローチ
  5. THEOポートフォリオは2段階デザイン
  6. きめ細かい運用資産配分(最大30種以上のETFで世界86カ国、11,000銘柄への投資を実現)
  7. スマートベータ採用
  8. THEO運用の裏側(指値価格での買付け等、細かい良い条件取り)
  9. THEOが行う運用はプロレベル
  10. 4つの「Re」。リバランス・リアロケーション・リクリエーション・リプロファイリング
  11. パフォーマンスは世界経済の成長の参考指数を上回る(3年間トータルリターン)
  12. 実際に機関投資家にも選ばれていて使われている(ARCA GROBAL ASSET)
  13. THEO AIアシスト(ビッグデータからAIが判断してポートフォリオを変更)
  14. ユーザー目線設計のUI/UXデザイン(2017年グッドデザイン賞受賞)
  15. 2018年に「J-Startup企業」に認定
  16. 日経新聞の「NEXTユニコーン調査」で2018年10月時点で17位のランクイン。フィンテック企業1位

16個の一つ一つの項目について詳しく教えて頂きました。ここではその中でも聞いていて特に気になった部分を少しフィーチャーして紹介したいと思います。(ちょっと多すぎ!と私自身も思いましたので、気になった部分を抽出してみました)

【黒澤の所感と解説】

「スマートベータ採用」

THEOの特徴の一つが、このスマートベータを取りにいっているということかもしれません。ノーベル経済学賞の「資産価格の実証分析」という理論で「銘柄の時価総額や割安度など、「市場以外の要因にもリスクプレミアムが存在すること」を証明」しています。THEOではポートフォリオ構築時にスマートベータが取り込めるような選定がされています。

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これが他社のロボアドバイザーのように少ないETFなどに絞ってなくて30種類以上の中から選ぶ仕組みとなっている理由ということが理解できました。ロボアドバイザーでの運用となるとインデックス投資で長期分散投資とやや体感的につまらない印象を感じる人もいるかもしれませんが、THEOならスマートベータも取ってくれるということで、通常よりも高いパフォーマンスが期待できると感じました。

「AIアシスト機能搭載」

THEOが他のロボアドバイザーサービスと明確に違う点の一つが、AIアシスト搭載という点です。ロボアドバイザーとAI投資がフィンテックとしてごっちゃになっている人が私を含め多いと思います。ロボアドバイザー自体は運用アルゴリズムを分かりやすく選択・適用できるシステムなだけで、機械学習が何かしているというわけではありません。

その点、THEOには運用中にAIシステムが常に動いている模様で、世界のニュースやSNS・ブログといったネット自然言語情報のビッグデータから市場の変化を読み取り、「もし対象ポートフォリオが一定期間後に大きく下落すると判断した場合」、より保守的なポートフォリオを構築して、下落幅を抑制する模様です。

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中身は難しいですが、恐らく自然言語のビッグデータからAIが学習して大幅下落を予想してアウトプットする仕組みでしょう。

ちなみに「運用以来、このAIアシスト機能は動いたことがあるのか?(必ず聞かれる質問の模様)」と聞いたのですが、今までのところ動いたことはないようです。ただし、もしものときの車の自動ブレーキシステムと同じで、動かなければ良いことですし、もしものときには効果を発揮してくれると考えているとのことでした。

「その他の裏側の細かい運用」

後は聞いていた中で感じたことは、運用チームが日夜張り付いて小さな値幅利益もトレードで取ろうという動きがあるという点でした。単純に成行注文でなく指値で値幅取りもしてくれるのは、パフォーマンスにジリジリと効いてくるのではないかと思います。投資を任せる私達も運用委託手数料が掛かりますので、そういった日夜張り付いて取引をしてくれているというのは委託手数料を支払う以上に見合った運用をしてもらえているのではないかと感じます。

それは、スマートベータ含め「3年間でのパフォーマンスは世界経済の成長の参考指数を上回る」という点に表れているのではないでしょうか?個人では中々出来ないレベルの運用を可能にしてくれる印象です。

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「黒澤ポイント!」

手数料1%を基準に考えるとトータルリターンが1.2%参考指数より上回っているのは、THEOに投資したほうが手数料を気にしてもパフォーマンスが高い印象を感じます。期間が長くなればもっと差がつくかもしれません。

新サービス、THEOカラーパレット

2019年4月からカラーパレットという新しいサービスを開始します。

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目的はユーザーの長期的な資産運用をサポートする「手数料割引サービス」です。条件としては積立投資を行うことが一つで、さらに投資額に対して色分けして割引率が変わります。投資リスクを抑えるためにはコツコツと積立て投資することが基本ですので、それをサービス面でサポートできればというのが狙いです。

カラーパレットの良いところは判定期間が3ヶ月間と短く適用しやすいというところでしょうか?止む終えない事情で積立をストップしたり出金せざる負えないときでも、再び割引適用になるまでの期間が短く、あまりストレスにならないかと思います。本来は、予定のない出金は資産運用上は良くないことかと思いますが、私達のサービスは投資のハードルを少しでも低くすることも考えていますので、ユーザー本位で考えると短い適用期間というのが良いかと思い、こういったサービス設計となっています。

THEOという名称の由来は有名な画家のゴッホの弟テオから来ています。ゴッホは死後、その絵が評価された画家ですが、弟テオはその生前から唯一の理解者で支援者でした。THEOはゴッホの弟テオのように皆さんの資産運用を長くサポートできる存在でありたいという思いからこの名前がついています。

今回、長期割引サービスについても「カラーパレット」という名称がついているのは、こういった関連があります。変なところにこだわっていると感じるかもしれませんが、そういった目線でTHEO(テオ)を見て頂けると、また違った面白みや愛着を感じるかもしれません。

THEO(テオ) ロボアドバイザー

「黒澤ポイント!」

やはりTHEOは長期積立分散投資を推奨していますので、長期積立で手数料でお得になるのは欲しい施策です。THEOを始めるなら少額スタートでもいいので長期積立と運用期間を長く考えたいですね。

Q.短期的にアクティブな投資をしたいなどで出金したくなるかもしれない?そういった時に一時的に引き出して、また同じ額を戻すというのはTHEO的にはどうなんでしょうか?

A.パフォーマンスの影響に関しては、時期によってどちらにも転ぶのでなんとも言えないところです。やはりTHEOのサービスのスタンスから言えば、短期的に資金を動かすというのはTHEOのサービスのメリットである長期分散積立投資の意味が失われますので推奨はできません。アクティブな投資をしたい場合は、最初からアクティブ投資と長期分散積立投資を分けて運用したほうがいいと感じます。

まとめ

THEOのサービスは「はじめての資産運用」というかたに使いやすいサービスを提供し続けています。ただ、初めての投資だからこそ「本物」の運用をして欲しいと感じています。THEOの強みは「使いやすい・投資しやすい」というだけでなく、その中身の運用は世界のプロレベルの本物の投資と同じことが出来るということだと思います。

最初に手にするものが本物であればあるほど、その先の資産運用についても「良いもの」の見分けが付きやすいと思います。是非、THEO皆さんの資産運用の手始めに、そして資産形成の一助となればと思います。


「インタビュー編集後記」

この度は、忙しい中、THEO(お金のデザイン)様には貴重なお時間を頂いてインタビューさせて頂くことが出来ました。

特にインタビューを通して感じたことは、今まではロボアドバイザーのサービスは表面上では、手数料面や運用方法などスペックで見ると同じように見えるけど、細かく見ると違いがたくさんあるということです。

インタビュー前までは、「何故THEOは取り扱いのETFが30種類以上と多いのだろう?」と漠然と見ていましたが、実際に話を聞いてスマートベータも取ろうと考えてるから、採用種類が多いんだと理解できました。さらに指値発注であったり日夜24時間態勢で運用していると聞いて、私達が寝ている間も相場の値幅取りまでしているのだなぁと感心しました。

THEO(テオ)は1万円から始められるサービスですので、非常に投資ハードルが低いです。運営側からすれば1万円の投資だと手数料収入が少なすぎて割に合わないので、実際はもう少し初回入金など高く設定したいところでしょう。また、1万円だと買えるETFにも限りがあるので、適正な資金分散が出来ないかもしれないというデメリットもあります。それでも、投資のハードルを下げることで少しでもTHEO(テオ)というサービスを活用してもらい、サービスの良さを知ってもらいたいという意気込みを感じました。

個人的にも長期分散投資をするなら、しっかりとアクティブに使いたい資金と分けて、長い目線での資産運用・形成にTHEO(テオ)を活用したいと思いました。もちろん競合もありますので、スペック比較などして競合間での業者選択もしたいというのが個人投資家としての目線ですが、インタビューをしてその後比較するとやはりTHEO(テオ)の良さが目立ちますので、THEO(テオ)から始めてみようかなぁと考えるようになりました。

THEO(テオ) ロボアドバイザー

なお、インタビュー企画のタイアップ特典がありますので、始めるのにお得な状況です。タイアップ特典は10万以上の入金で1000円プレゼントとなっています。積立応援プログラムと併用可能です。