コメダホールディングス(3543)のIPO新規上場情報

噂のコメダ珈琲上場。優待すでにあり年2回年間2400円分。やや金額少なめなので拡充余地ありか？

ロックアップは掲載以外に138人に90日しっかりと掛かっています。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

名古屋独自のモーニングサービスや「シロノワール」が有名な
コーヒーチェーン店。店舗を急速に拡大していて、全国的に知名度も高い。

注目度の点では6月最大級のIPOだろう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年2月度の連結予想EPSは101.99円。
想定価格1,960円から計算される予想PERは約19.22倍。

業績好調なところを加味してか、全数売出にしてはやや強気感もある。
バリュー面ではむしろ高い配当性向や株主優待に目が向かうか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約601億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証市場未定（恐らく1部）で主幹事は大和証券、三菱モルガン・スタンレー証券の共同主幹事。

外資ファンドの全数売り出しというイグジット案件。
ストック・オプションは2,523,900株と絶対量で見ると多いが、全体の割合でみると
この程度はあっても仕方ないかという程度で、行使制限も付いているものが多い。
2017年5月以降は、全数行使できる状態なので、約1年ぐらいは株価安定は目指しているところ。

人気度で、この規模感をこなせるかが鍵。ここは判断が難しいところ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

現在、人気も高い珈琲店で業績も好調。上場時の今は大丈夫だろう。
ただ、飽和状態になった後の展開が気になるところ。

大きな成長というのは望めないのかもしれないが、フランチャイズ系の安定株となるか？
株主優待などはすでに発表していて、拡充などで株価対策なども期待できる。

個人的にはロードサイドの大型店舗の雰囲気は好きだが、都心の混みこみの雰囲気はなにか違う気がしている。
後はドトールのような、他の商品へのコラボも積極的に行いそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

話題株の上場なので欲しいところもあるが、IPOとしては全数売り出しのイグジット案件。
手放しで高い評価はしにくいところ。

また、6月IPOラッシュの最後に大型2案件が同日上場なのは気になる。
とりあえず配当性向が高く、株主優待発表もあり株主還元傾向は高いので、
広く1単元でも持っておきたい層は多いと感じる。

下手すれば公募同値位を覚悟で、それなら配当や優待を貰ってしばらく持つというなら
参加しても悪くない銘柄。もちろん初値上がれば1枚記念に残して処分でも良い。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です