鎌倉新書(6184)のIPO新規上場情報

書店系かとおもいきや、葬儀系（元出版社）。
終活市場の盛り上がりにより業績向上か？
売上増加も利益減少とややあべこべ傾向。
変革している企業としては評価できそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

やや不透明な葬儀サービスをネット上で行う。
そういう意味では面白いビジネスとして注目を集めそう。

また、もと出版社ということでメディア系の新しい形への成功モデルとなれるか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年1月度の単体予想EPSは58.81円。
想定価格920円から計算される予想PERは約15.64倍。

現状の売上の伸びは良く、この程度なら評価されそうな価格帯。
ただし仮条件は引き上げており4桁スタートとなりそうなのはやや不満。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約5.29億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比は３：７で売出のほうが多い。

ベンチャーキャピタルからの出資は2社からで269千株。
片方にはロックアップが掛かっておらず89千株は売り圧力に。

ストック・オプション価格は780円で上場後即行使期間になるのは89千株。
上場後すぐには売りリスクはそれほどでもないと見る。

売り方に特段大きな問題はない。またロックアップは上位株主には180日と
ややきつ目の掛かり方をしている。やや腹をくくった掛け方で、意志が見えて良い。

結論としては、やはり小粒感が光る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

終活ブームと言われるほど、需要のあるビジネスではあるし、
不透明な葬儀屋ビジネスに、一石を投じるサービスであれば存在価値があり魅力を感じる。

ただ人気化と言われると、そういったタイプの業種ではないと言いたい。
ひょっとすると葬儀以外の人生の別のライフイベントに進出もあるので期待。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

基本、マザーズ小型ネット系の見方で良いが、
社名から見て取れるように、出版社出身で地味ビジネスと勘違いされるリスクも。

あまり華やかな上場となってもと思うので、一旦は低めのスタートの方が良いのではないか？と感じる銘柄。
とは言え上場スケジュールを見ると、この小粒感の上場では初値高騰が予測される。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です