イトクロ(6049)のIPO新規上場情報

比較サイト運営、自己株式処分だが小型ではない。
売上頭打ち感あり。連結シンガポールって・・・
当方も比較サイト作っているので、上場企業が出ると規模感が分かり参考になる（笑）

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

マザーズネット系ということでIPOでは強い業種。
さらに小型ならいうことがないが、ちょっと規模が大きいような気がする。

上場後すぐが一番キラリと光っているような印象もある。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年10月度の連結予想EPSは54.96円。
想定価格1,930円から計算される予想PERは約35.1倍。

軒並み50倍以上のPERが比較対象となり、その中では割安に見える。
業績は比較的順調だが、今期予想の伸びがこの先も続くかが疑問点。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約64.8億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズで主幹事はSMBC日興証券。

公募売り出し比は、若干売り出しの割合が高い。
また、枚数規模共に内容にしては多い（大きい）イメージ。

業種には珍しくベンチャーキャピタルの出資なし、たしかに資金なしで始めやすい業種だ。
ストック・オプションはあるものの上場時は行使期間に入らず、
行使価格も2200円と公開価格より高い値になっている。

創業者が既存株の約8割を占めている。
そこでこの規模のIPOが出来るところに羨ましさを感じるが、
IPOまで企業を持ってきたのだから、これぐらいのご褒美はあっていいのかもしれない。

IPOの需給面で見れば、規模の大きさがマイナスで、
ただし、既存株主の売り玉的には大丈夫という形。
一応割安感も出ているので問題なしと見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ポータルサイト運営だが、特徴的なのは教育系ポータルサイトのみ。
ただし、教育は何時の時代でも需要が高く、必要な物なので狙っているところはいい。

他にも金融系などに手を出している模様だが、お金になるところを絞っている印象で、
今後新しいポータルサイトでもそういった部分が出そうなのは好感。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合的にはマザーズネット系でまず問題なし。
ただし枚数が多く、個人配分の初値売り圧力は強めと見ます。
2～3割増しの初値スタートでOK程度で見たほうが良さそうです。

VCなし、など売り方の圧力が少な目ながら上値追いは難しそうですね。

枚数多めで取りやすさも加味した評価で8点のA評価とします。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です