竹本容器のIPO新規上場情報

技術力的なもので気にはなるが、東証2部の地味銘柄がIPOではネック。
業績はほぼ横ばい。初値高騰は厳しそうだがPER比較で割安なら別に参加しても大丈夫か？
IPOでなく割安株を買うイメージで。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場の化学セクターでは地味感が漂う。
同日上場の銘柄にそれほど注目度の高い銘柄がないことが救いだが、
それでも上場ラッシュの中で買いが集まるイメージは薄いだろう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年12月度の連結予想EPSは101.11円。
想定価格880円から計算される予想PERは約8.7倍。

同業種ではさらに低いPERの企業もあるため、10倍を切っているがなんとも言えない。
妥当価格ではあるが、案外割安感も感じない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.59億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証2部。主幹事は大和証券。

公募売出比は4.5:3程度で若干数公募が多い。

基本的な大株主は竹本一族か？
数は多くないがこういった企業には珍しくV.C.保有もある。140千株程度となる。
一部はロックアップあり、90日。1.5倍のロックアップ。一族にはもちろん掛かってます（笑）

ストック・オプションの未行使残はない。

需給面で見れば東証2部では小型な部類なのは良いが、
やはり買い意欲がどうも起きない銘柄なので、それ以上に無視されるのが心配。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

プラスチック技術で強みがある部分で現場では好調さを見せる。
ただIPOとなるともっと際立った技術イメージが欲しいところ。

またこの企業に限っては、安定成長と同時に株主還元策（優待は配当性向）なども
充実されるかが魅力になるかの差になりそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

正直なところ軽量感もあるし、買いやすい価格帯でもあるので
特に悪いIPOではないのだが、異常な二極化が進んでいるIPOの中では
マイナスの方に触れると考えられる銘柄。

プラスになっても微プラス程度が考えられ特段参加するメリットも少ないか？

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です