アキュセラ・インク(Acucela Inc.)のIPO新規上場情報

2014年第一弾のIPOになるか、本社アメリカ。
吸収金額大きいバイオベンチャー。
東証マザーズで、やや2013年にバイオの陰りが出てきて不安も。

枚数は多いので配分されやすく、慎重な銘柄チェックを。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2014年度第1弾IPOとなる。
2013年度はIPOが好調だったこともあり、注目度は高そう。

ただし外国株とやや特殊なことで参加者がどうなるかわからない点は注意。
残念ながら外国株で記憶に新しいのはチャイナ・ボーチーで初値は良かったが、
その後の酷さが影響しなければよいが・・・

個人的には外国株というのは注目度ではプラスと考えている（希少面含め）。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年12月度の単独予想EPSは0.82円。
想定価格1,650円から計算される予想PERは約2012倍。
バイオ系で割安性で計ることはナンセンスだが参考値として

赤字バイオではなく黒字となっている点は財政面でしっかりしている証拠か？
ただ本国でなく、日本での上場と言うのは理解し難い面で積極的に保持したき気持ちにはなりにくい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約174.6億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券。

ベンチャーキャピタルの推定保有株数は9297千株。
バイオベンチャーということでV.C.保有はかなりある。
またSBI系の名前が連なり日本上場という点も多少頷ける。（SBI証券は副幹事）
ロックアップは基本90日間でしっかり掛かっている。

ストック・オプションの未行使残高はごく微量で外国人に
米ドル価格での行使となっていて、参考にしにくく無視しても良さそう。

とりあえずバイオらしくV.C.が多いまたSBI系が多いため注意。
そういったところよりは吸収金額の大きさが一番の懸念材料。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

バイオ人気はやや陰りが見えつつあるも健在、iPS細胞関連で上場予備軍はまだまだ あるし、
旬であるとは言える。上場時期は良かったのではないだろうか？

一方魅力については黒字な点は魅力にしても、
よっぽど眼科医療に期待を寄せたい人以外はハイリスクな投資対象といえる。

個人的には初値は良くても長くは持ちたいとは思わない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

2014年のスタートもバイオ銘柄でスタートすることになりました。
外国株のため情報がやや不足気味だが、米国のおこぼれ企業の不安はある。

ただし上場タイミングが絶好で、ややリスクは高いが公募割れはしないのでは無いかと考える。

大手予想的には情報入手がいつもより厳しいのか控えめの印象。
個人的には蓋を開けてみると2014年、第一弾IPOとしてそこそこいい初値が拝めるのでは無いかと感じる。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です