アビストのIPO新規上場情報

SBI証券主幹事

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

３D-CADのテクロノジなど魅力的に見えるが自動車メーカの請負事業が中心。
このあたりが自動車産業の動向に左右される感じがする。

注目度的にはどうでしょう？上場日が被る中難しいところ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年9月度の連結予想EPSは198.39円。
想定価格3,450円から計算される予想PERは約19.4倍。

業績の伸びはなかなか良いものの、
やや織り込まれた価格設定にはなっている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約20.8億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事はSBI証券。

ちょっと荷もたれ感があるのは気になる。値ガサなためどっちに転ぶかで上場日には問題もあり

ベンチャーキャピタルの推定保有株数は576千株。
その中でロックアップは1組合と掛かりが甘い。
V.C.の売りは非常に気になるところ。

ストック・オプションの未行使残高はなし。

上場日が重なることを考えると当日の人気具合により買いが全然だった時に
売り方だけはリスクが存在すると、なかなか危ない状態になると感じる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

３Dに関しては技術的に魅力を感じる人も多いだろう。
日本の技術力の高さで勝負する会社であり応援したい人も多いのかもしれない。

自動車産業も、まだまだスマートカーなどで見込みはあるし、
３D-CAD技術の他分野への活用にも期待が持てる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

怖いのは値ガサであるのと重量感から、上場日が重なる当日に
全く買う気配がなかった時の動きか？

主幹事がネット証券で、手離れがいい個人投資家に多く行き渡ると
上場日の買い方があまり見えてこない可能性がある。
一方、売り方は多量に存在するだろう。

まぁ、IPOの状況が良ければそれも杞憂に終わるだろう。
少なくともネット証券主幹事で参加できる可能性が高いことはプラスとする。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です