Ｎ・フィールドのIPO新規上場情報

マザーズ小型銘柄。
売上が伸び利益が落ちているアベコベな経営状況。
損失が出ている理由には注意したい。

訪問看護業で精神科系に強い模様。
最近私の家の近くでも精神科クリニックが急増中。
社会的にこれだけ増えると需要があるのかと感じる・・・

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

数少ない8月上場銘柄の１つ、市場もマザーズで
需要を感じる看護市場ということで注目度は高そう。

事業的にも注目度はそこそこ

 ２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2013年12月度の単独予想EPSは157.42円。
想定価格1,250円から計算されるPERは約7.94倍。

予想PERからは割安感があるが、今季中間決算でようやく黒字など
本当に業績予測通りに行くかが問題。

ただ初値時は、予想を信頼して買われるとすれば価格設定は悪くない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約5.89億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ上場予定。主幹事は野村證券。

小型マザーズで需給面は、まず問題無さそう。

ジャフコ系のV.C.出資比率が高いもののロックアップ対象。
ロックアップ解除は1.5倍、または90日間。
既存株主も少ないので分かりやすい構成。

またストック・オプションに目を向けると未行使残高5万株ほど。
行使価格が1400円なので、やや安心感がある。

売り側の思惑を見ても2000円あたりまでは売らないといった目安になりそう。

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

今までの業績が示すように、需要はあるが業績に結びつけ るのが難しいといった業種。
特に、コスト面（人件費）のやりくりが大変と言えそう。

この手の企業の上場企業という価値は出てくると思うので、
さらに事業所を広げていくことでの仕事の機会は随分にあると考えられる。

ネット系ほどの瞬発力はないが、今後は必要とされる産業だろう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値の視点だけで考えれば、とりあえずマザーズ小型で問題ないと見る。

ただし銘柄としては業績不安定で、この種の業種の経営の難しさを感じる。
個人的にはこういった看護系の企業が上場して頑張っていくのは喜ばしいことだと感じる。

上場時は、まぁ大丈夫。でもその先は投資銘柄としては応援したいけど
魅力にかけると感じる銘柄かもしれない。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です