IPO(新規公開株)も株ですのでリスクはあります。
今回はIPOのリスクやデメリットに焦点を当てて紹介します。
公募割れリスク
公募割れとは上場日の公開価格より、初値が安く始まることを言います。
IPOで公募で参加する場合の最大のリスクは公募割れリスクになります。基本的にIPOは需要過多の物が多く、買いが優勢になり確率的には初値が公募価格を割れることは少ないですが、地合いの悪い時などは公募割れの可能性があります。
【IPO初値結果一覧表】上昇率、損益、その後の値動きなどチェックに
上記サイトでは過去の銘柄含め(2003年以降)状況を一覧にしてまとめているので確認に使ってください。
IPO銘柄選定はしっかりしたいところですがIPO銘柄は不安定な部分があるため、上場初日の状況は非常に読みにくいです。ちょっとした事で暴騰・暴落が起こります。1つの銘柄で見ればIPO株は非常にハイリスク・ハイリターンであると言えます。
そしてさらに悪いデメリットは「人気のあるものほど当たりにくく、人気がないものほど当たりやすい」ことです。
基本的にIPO株にはハズレとなる銘柄は少ないのですが、なんでもかんでも申し込んでいるとハズレ銘柄を引く確率が高くなるということです。これが最大のデメリットといえるでしょう。
実はIPO株はハイリスク・ハイリターン
IPOは当選すればある程度の利益になるイメージがありますが、実はハイリスク・ハイリターンです。
先程も述べたように、IPO株は成熟したものではないので不安定な株です。
その為、市場のちょっとした地合いの変化でも上場日の初値が左右されてしまいます。
また新規株は情報開示が少なく、会社の内容が分かりにくい、または分からないものに先行きを信じて投資することになります。
さらにIPOの公開価格の目安となる想定価格の設定が企業の先行きを含めて、価格が決まっているものもあり、決していつもディスカウント価格になっているとも限らないです。赤字バイオ銘柄や急成長系のネット系銘柄は、単純にPERなどの指標で計ろうとするととんでもない数字になります。
既存株主のいわゆる上場ゴールという形での売り抜けに使われてしまうこともあります。
IPOの上場時の不安定さを逆利用?
IPO株は不安定なため、業績や内容が非常に良い銘柄でも、安く値がつくこともしばしばあります。そういった銘柄は、後で公募価格を超えて伸びていく銘柄もあります。
このような優良銘柄を見逃さない為には、IPO株に参加するときの銘柄選定の目を養っておくことが大切です。
私も2010年頃から全IPO銘柄に関してBBスタンスや初値予想を続けてきており、その上でIPO銘柄の分析力も大分とついてきました。数年かけて考察しても、やはり初値予想というのは難しく思惑よりも乖離が出やすくなるのがIPOの初値です。
ただ、逆に乖離がでた時はセカンダリー参戦などでさらに収益が期待できます。皆さんも読者初値予想ということで投票所を開放していますので、ご自身の目で銘柄分析して初値予想をしてみることをおすすめします。
非公開ですが、私は既にいくつかのセカンダリー戦略を持っています。初値予想とその後の株価の動きを続けて見ていけばある程度エッジのある部分は見えてくるかと思います。
デメリットやリスクもありますが、基本的にはIPO株はディスカウントされていたり、新しいものにはそれだけでもプレミアムがついていると考えれば、今までの結果を眺めていても、これほど勝率の高い投資方法はないと思います。
次のページではIPOの銘柄判別に関して基本的な内容を紹介します。