ギミック(475A)のIPO新規上場情報

東証スタンダード上場の安定収益企業。いかにもB級評価が似合いそうな銘柄。

医療特化型プラットフォーム事業運営。「ドクターズ・ファイル」が事業の中心で、医者の情報サイトなど。

これといって急成長が見込める事業ではないものの、しっかりとしたストック収益の積み重ねが続きそう。スタンダード上場らしく、派手な動きはなさそうだが一定ポイントまでの株価上昇は見込めそうなタイプ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証スタンダード市場上場のサービス業。
もともと地域情報メディアから、医者情報の「ドクターズ・ファイル」など
医療情報に特化したことが成功に繋がった。プラットフォーム業で安定性が自慢。

注目度自体は普通と言ったところ。

上場ラッシュ最盛期後半の3社同時上場で煽りを一番受けやすそうな銘柄。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2026年3月度、単体予想EPSは70.08。
想定価格1,150円から計算される予想PERは約16.41倍。

緩やかながら安定した成長を加味すればディスカウント性はある。
とは言え、超お買い得というほどでもないのが割安性で高評価とまで行かない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約28.6億（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証スタンダード市場。主幹事は野村證券。

売出株式比率53.9%と公募売出はほぼ半々。オファリング・レシオは高めの水準。

ベンチャーキャピタルからの出資は微量。ロックアップはほぼ180日が掛かっている。

ストック・オプションの未行使残は350～869円で、全数28万株。
すぐに売り圧とはならないような雰囲気。

需給面は少し荷持たれ感あり。同時上場で注目度が低くなりそうで、
売りも買いも少ない閑散状態で、とりあえず上目のスタートとなれるか？
主幹事の実力が試されそうで、初値など見映えを気にしそうな野村證券主幹事なのは好感。

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

東証スタンダード市場上場らしい地味さもある業種。高成長を期待して買いにくいところがある。
創業者系がIPO時に少し手離れ感が強いことを踏まえると、上場後の事業活動にはやや不安あり。

悪くないのだが、魅力的な部分を問われると疑問符が付きそうな銘柄と言えそう。
安い株価で買って、良い値頃感で売って少しでもこの株で利益が出たら満足したいところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

それほど悪い評価の部分がない良スペックのIPOだが、
上場ラッシュ・同時上場で平凡な感じが注目度の薄さに繋がりそうで少し微妙。
主幹事野村證券なら結果は良い方向に持ってくると判断し、総合評価はB級評価とする。

もしタイミングが悪かったせいで公募割れなど、一時的に損失状態になっても
ある程度格好をつける上場にはしてくれそう。

うまく小遣い稼ぎのIPOになれば万々歳の銘柄。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です