フィットクルー(469A)のIPO新規上場情報

業績好調のパーソナルフィットネスジム運営など。女性向け・健康維持向けターゲット強め。

この手のIPOも最近多いが業績良く、価格設定も割安な割には初値視点では微増レベルになることも多い。いずれにしても業績の良さが維持できていることが確認できれば伸びるタイプ。

スロースタートでも参加しやすいIPOとしてはオススメできそうだが、初値だけ見ると期待したほどの結果にならないことを覚悟でいたい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

パーソナルトレーニングジム運営やトレーナー育成など。女性ターゲット強め。
連想企業でカーブスが思いつくように似たような業態はすでに多く新規性には乏しい。

しかし業績も良く、程よいIPOが12月の上場ラッシュのギリギリ手前に来ており、
注目度は薄くても、それなりのIPOが登場というイメージで大丈夫そう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2025年11月度、連結予想EPSは277。
想定価格1,910円から計算される予想PERは約6.9倍。

同業種と比べても割安感を感じる価格設定。
さすがに仮条件は大きく引き上げており2,000～2,200円。これでも割安感を演じられる。
すでに公開価格で2,000円超えということで、初値の目標は2,500円以上ということになりそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.34億（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率67.1%と売出が若干多いが公募株もしっかり。オファリングレシオは若干高め。
大株主にVCがあり3割ほど放出。残りにはロックアップがあるが1.5倍で解除。

既存株主のベンチャーキャピタルからの出資比率が高く、ここはロックアップ解除で売り圧を非常に感じる。
逆に言えば業績好調を考えると、公開価格から1.5倍までは買える空白地帯とも言えそう。

ストック・オプションの未行使残は58,300株が上場時参入。

このところのIPOで吸収規模10億以下というのは貴重。
価格設定に割安感もあり、公開価格では十分な買い圧で需給面では問題なさそう。

やはり1.5倍で売り圧が増えたところからの需給面が気になるところ。

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

フィットネス系は特に新規性は感じないものの、業績が好調で直近で上場している会社も多い。
個人的には上場企業も業種的に飽和状態で、成長してない同業種も多いし、新興勢力が伸びている環境も不可思議な部分はある。

ここの特徴は「女性向け」「フィットネスで健康と美需要」と言ったところだが、果たして現状の伸びがいつまで続くか？
上場維持基準などを考えれば、時価総額など上場後に伸ばさないといけないことから自信があると見てよいのか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

フィットネス系IPOということで地味系には分類。
しかしながら直近の成長力が高く、小粒IPOで価格設定を考えれば公募株に魅力あり。
初値はすぐに1.5倍を視野に出来そうなスペックということで、総合評価はB級評価とする。

一方、フィットネス系IPOは地味なことから初値からではなく、
初値後成長性を評価されて株価是正的に伸びる銘柄も多いことも事実。

初値だけでなく、上場後の最初の決算で業績好調確認程度まで含めて売り時を考えても良いし、
単純に1.5倍のロックアップ解除ラインを売り時と考えて攻めても良さそう。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です