Globee(5575)のIPO新規上場情報

英語学習に特化したプラットフォームサービスを提供。AIレコメンドサービスで効率化が特徴。英語学習はこれ1つで全部賄えそうな印象で、学校カリキュラムにも。

価格設定はかなり成長を織り込んでいるので割高。

既存株主に9％程度保有のVCあり。ロックアップが公開価格の1.5倍で売り出してないため、解除からは売ってきそう。

ストックオプションの未行使残はそれほど多くないので、初値的には1.5倍以上からのVC売りの動向次第になりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

オンライン英語学習プラットフォームを運営。
AIレコメンド機能などで効率的に学べる環境、人気の高い題材を揃え、これ一つでOK感が売り。

上場日も過密する６月後半を避け中旬になったのは好材料。
前日上場銘柄と含めて、IPOに注目度が高いまま上場となりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年5月度、単体予想EPSは34.96。
想定価格1,080円から計算される予想PERは約30.89倍。

成長を見込まれた価格設定で割安感はないものの、
直近の急成長を考えると、この程度は十分評価して良さそう。
価格帯には買いやすさもあるので、割安感はなくても手頃感はあるといったところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.2億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は大和証券。

売出株式比率86.6%で売出が多い。オファリングレシオは標準範囲。

既存株主２位にベンチャーキャピタル。上場時に売り出さないので保有株が残る。
ロックアップは1.5倍で外れるので、このVCの売りに対する警戒感は出そう。

対してストック・オプションの未行使残は少ないので、気にするレベルではない。

小型のIPOで需給面の不安はない。
初値上昇によってVCのロックアップが解除されるが、このVCの売りがあったとして、
どこまで買い上がれるか？の高需要銘柄になりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

英語学習系では特にフィリピンなどとのネット回線を活用したオンライン英会話の上場がいくつかある。
また英語学習だけに特化していない、オンライン学習プラットフォーム会社も複数。

目新しさとしてはそこまでないかも知れないが、ここは英語学習に特化してプラットフォーム開発にも特化（AIレコメンドなど）している。
英語学習の悩みは「なるべく効率的に早く習得したい」「皆が求めるもので学びたい」といった欲求が多く、
そこにしっかりと応えた開発を行っており、事業自体の魅力はあると感じる。

独学で英語学習してTOEIC900点以上、通訳案内士という謎資格まで持っている黒澤もここを使って学習したら
もっと効率的にレベルアップしていたかもと思うほど。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

英語学習系は少しかじっていたので贔屓目に評価してしまいそうなところだが、
贔屓目を抜いても、事業活動は応援したくなるスタイル。
ここは既上場のオンライン英会話系とも、ライバルではなくコラボで成長可能性がある事業スタイル。

IPO初値予想的にはグロース・小型・ネット系の初値高騰案件に
やや見込まれた価格設定、売出多め、VCロックアップ外れの売り圧力が対峙。

前日の銘柄の2日目突入による需給の変化の可能性まで考えると、
第一予想としてはまずは初日上限の2.3倍まで迫れるか？といったところで予想。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です