スタジアム(9157)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事の小粒IPO。

営業支援サービス。オンライン・オフラインの両方でアプローチする戦略戦術が強み。
アプリで面談や営業育成なども行う。

売上順調で黒字転換しての上場。これからまだ同程度の成長があるかが長期的な視点だが、初値的には需給主導で高騰しやすい銘柄。

VC多くロックアップ解除1.5倍ということで分かりやすい抵抗線はある。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

営業支援サービスでWebなどITツールと人材力活用が主流。
ひとまず流行りのDX系というくくりの中には入るか？

上場日は４月のオーラスで２社同時上場。
もう一方がAI活用形ということで注目度の点ではやや見劣り。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年7月度、単体予想EPSは322.87。
想定価格2,220円から計算される予想PERは約6.88倍。

赤字から反転したばかりというのがあるのか知らないが、
予想PER的には割安感を感じる価格設定。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.84億円（想定価格ベースOA分含む）の小粒IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSBI証券。

公募売出比は２：１程度で公募が多い。オファリングレシオは標準範囲。
枚数2,000枚以下のプレミアチケット系IPO。

既存株主にベンチャーキャピタルからの出資割合は多くロックアップは1.5倍で外れる。
見た目の売り圧は結構感じられるので大きな抵抗ラインにはなりそう。

ストック・オプションの未行使残は5万株が行使可能期間だが信託型のため半年の売りはない。

小粒で需給主導で高騰するような銘柄。
1.5倍からは大量の売り圧観測ができるが、熟しながらどこまでというレベル。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ITツールも使いながら営業支援を効率化、先行投資で赤字だったが黒字化して伸びは良い。
今後の伸びの問題は同業種との比較サービス競争になる模様。

公開価格は結構安く抑えられているので公募株には魅力の高さは感じる。
また枚数も少ないことからプレミアチケット感もあり。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

SBI証券主幹事で公募株をゲットできたら非常に嬉しい銘柄。
業種はそれほど成長性の魅力はないのかも知れないが、現状では成長継続中。
少なくとも向こう数年はなんとか伸びを見せそうな雰囲気。

初値視点では需給で初値高騰銘柄。
2社同時上場で相手も注目だが、お互い規模感は大きくないので影響度は薄い。

ロックアップ解除の1.5倍価格は目処になるものの、
供給の少なさを考えるとBB時点では1.5倍を超える初値からという雰囲気。

A級レベルの評価をしても良い銘柄だが、一応のVC警戒という意味でB評価にしておく。
筆頭保有VCがジャフコというのはどうも引っかかる部分・・・。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です