坪田ラボ(4890)のIPO新規上場情報

慶應義塾大学初のベンチャー企業。
目の悩み（近視・ドライアイ・老眼）に特化して様々な企業と連携、早期からの黒字ビジネスが特徴。

特に強みがあるのはバイオレットライトの研究。スマホ・タブレット世代が増え近視の悩みは大きく、はまれば大きく伸びる可能性はある。

同日上場の中でも注目度は高そう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

4社同時上場の一角（1社中止で3社同時に）。注目度は事業的に高い方。

セクターは医薬品でバイオベンチャー系だが、
研究手法、経営手法が他社とは異なり、しっかりと黒字経営で取り組んでいるのが特徴。
メディアなどへの露出も多く、取り組む問題も近視など身近なもので期待はありそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年3月度、単体予想EPSは7.4円。
想定価格450円から計算される予想PERは約60.81倍。

割安性で判断できない分野だが、やはり早期からの黒字経営が目立つ。
業績のグラフを見ても、見かけ上伸びそうな感じというか安心感があるといえる。
公開価格が500円以下に抑えられて買いやすいのもポイントか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約19.8億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率34.9％と公募が多い。オファリング・レシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
一方で関係会社の保有が見られて、こういう株主構成は上場後も持ち合いで伸ばそうという意志が見られる。
ロックアップも180日と固い。

ストック・オプションの未行使残は180～250円で138万株。上場時は行使期間に入っていない。

需給面ではIPO地合いの弱さと同日上場が気になるところだが、注目度でなんとかこなしそう。
この銘柄に注目が集まることで逆に他の銘柄が閑散相場になりやすいか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

バイオレットライトの活用で、スマホ・タブレット世代の近視改善。また脳活性化の研究など、
商品などが上市すれば楽しみな部分はある。IPO時の単価も安いので多くの方が買いやすい魅力も。

やはりIPOはワクワクするような事業じゃないと盛り上がらないので、
こういったIPOが初値でもセカンダリーでも買われてくれることを期待。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

3社同時上場でバイオ関連。20億程度の吸収規模と厳しい字面も並ぶが、
3社の中では注目度は一番。結果的に比較されて買いが集まりやすくなりそう。
買ってみたいと思う人も多そうだし、上場後の売りリスクも少ない。話題性の高さから初値プラスを予想。

総合評価はプラス評価ということでB評価とする。

6月下旬のIPOは数が多い割にパッとしない銘柄が多いため、
こういった事業に面白みがある銘柄が注目を集めると考え、少しプラス評価してみたいという状況。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です