ラキール(4074)のIPO新規上場情報

今やIPOでは一番活況な分野とも感じるクラウド企業管理ソフト、DX支援系。
業績も悪くなく、まだまだ注目度の高い業種。いわゆる花形業種IPO。

７月上場でIPO過密感もなければ、注目度の高さから初値も伸びそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

クラウド型ソフトウェア「LaKeel DX」でDX化推進企業。
人気の高いDX関連だが、このところ初値など見ても不調、再注目なるか？

上場日は7月の中旬で単独上場。
6月とは違って分散して登場する7月上場なので問題はなさそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年12月度、連結予想EPSは32.94円。
想定価格1,300円から計算される予想PERは約39.47倍。

野村證券主幹事にしては、それほど強気の価格設定に見えない。
成長率が高いわけではないが、今後も期待される事業ではあると思うので、一応の買い得感を感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約18.8億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は野村證券。

公募売出比は2:1で公募が多い。オファリング・レシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルの出資がない（っぽい会社はどうも違う模様）、ロックアップが1.5倍価格解除なくきつめ。
それよりもストック・オプションの未行使残が気になるところで
100円、702円価格で計965,000株が行使可能期間に入っている（VC保有量に匹敵）。

需給面で気になるところは中規模とSO程度。
いつもならこの需給感なら全く問題ないが、6月上場からIPO自体が弱いのがどう影響するか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

DX支援関連はIPO花形とも言えてたくさんの企業が上場を続けているが、
初値含め、その後の株価が冴えないものが増えている。すでに目新しさに欠けてきているか？

クラウド管理ソフトウェア提供でも他社にない、1つでも驚くような画期的で魅力的な技術を有していて欲しいところ。
成長はしているが、成長率がそれほど高くないように競合が増えていて伸びしろは意外と小さいかもしれない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

このところいまいち伸びがない企業向けクラウド管理ソフトウェア提供企業（DX支援関連）。
同業種の上場結果が奮わない中、ここだけ注目される要素はあまりなさそう。

それでも公募割れのような酷い結果が予想されるわけではないので、積極参加。
野村證券主幹事でどうせ公募当選が難しいことを考えると当選して小遣いになればいいやぐらいで考えたい。

6月IPOとは違って前後のIPOスケジュールとは間隔が空いており、
しかも単独上場ということで、普段のIPOのような初値を期待したいところ。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です