テスホールディングス(5074)のIPO新規上場情報

再生可能エネルギーのプラント建設業（太陽光・風力・バイオマス）、脱炭素で現在テーマ性は高そう。
従来の電力の省エネ化も含めて総合的に電力開発。
東証１部上場予定。大型案件のため初値自体は大きな期待は出来ないか？

枚数多く、広く微益を期待したいところ。地合いの変化も気にしたいが、ゴールデンウィーク前の上場は最終ならばスケジュール面も後を押しそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

手掛けている事業が新電力などで、国際的な脱炭素社会などテーマ性が高く注目度されそう。
スケジュール面でも4月のオーラス上場はゴールデンウィーク前ということで期待できる。

一方、東証1部上場の大型IPOというところで通常モードでは初値に期待薄の銘柄。
いつもよりは注目度は高くなりそうと見て良さそうだが・・・。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年6月度、連結予想EPSは82.9円。
想定価格1,700円から計算される予想PERは約20.51倍。

プラントの開発や保守なども事業に含まれているためセクターは建設業。
サービス業ではなく建設業で、業績も成長性不明となれば割安感には乏しいと言えそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約191億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証1部市場。主幹事は大和証券。

売出株式比率28.6%と公募が多い。オファリングレシオは高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらず、ロックアップは価格解除なしの180日ときつい。
ストック・オプションの未行使残は約100万株179円価格が行使可能。
割合で見ると小さいがボリューム感はある。でも、この程度のSOは仕方のないところか。

東証1部上場銘柄の初値は基本的には高騰は期待できない。
事業的に追い風で期待感はありそうで、買いはそこそこ入って初値はプラスでなんとかなるか？

地合い次第でどちらにも転びそうなので、脱炭素のテーマ性はしばらく続きそうなので、
少し中期的な視野も持っておきたいところ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

太陽光他、バイオナスなど新エネルギーに対する期待は高まっていそう。
国際的な環境保護やESG、SDGｓ機運の高まりから、政策後押しも今後進む見込みがある。

発行会社の上場時期としてはベストタイミングとも言えそうなので、そのタイミング自体には乗りたいところ。
注目されている内が花と見たい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

東証1部上場の建設業セクターとなると本来はいまいち微妙な銘柄。
しかしトレンドの新エネルギー系で上場タイミングも4月オーラスとベストタイミングに入った。
上場日の地合いは分からないが、予想的には注目度の点では良いし「脱炭素」の国際的な機運は
ここ数年は消えないというか高まりそうなところ。投資としては買える銘柄として見られそう。

初値はややプラス見込みで予想できるが、地合い悪化でマイナスで始まっても
年内にはプラス圏などやや中期的な味方をすれば利が乗る瞬間もありそう。

最終評価はCの微妙とするが、テーマ性で固い評価ができる銘柄と見る。
枚数も多いため当選期待も考えれば、GW前のオーラスは楽しみたいところ。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です