表示灯(7368)のIPO新規上場情報

駅の改札口を出たところにある地図案内（ナビタ）を全国に展開。みんな知ってるアレを作っている会社として注目されそう。

IPOとしては東証2部上場。売上横ばいなど地味な印象で初値向きではない。ただ、事業内容からは広告ニッチ独占でDX化などの需要も見込めて、この当たりの注目がいつされるか？

個人的には非常に面白い企業という第一印象だが、世の中的な評価がどうなるか、もしギャップがあるならプライマリー・セカンダリーで狙ってみたいところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

事業内容ドンピシャの「表示灯」という漢字3文字社名が逆に目立つ。
中身を見ると多くの方が慣れ親しんでいる駅前表示版シェアトップ。

ニッチNo.1企業として注目を集めそう。東証2部上場と甘く見るべからず。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年3月度、単体予想EPSは181.31円。
想定価格1,610円から計算される予想PERは約8.88倍。

業績安定の地味系を意識すると妥当な想定価格。
ただ、仮条件で超強気に上限2,000円まで引き上げ。
主幹事の強欲により多少割高感が出てしまっているかも知れない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約22.5億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証2部市場。主幹事は野村證券。

売出株式比率46.7%と公募売出がほぼ半々。オファリングレシオは高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ロックアップも価格解除なしの90日と固い。
ストック・オプションの未行使残もない。

東証2部上場らしい既存株主やSO体制で上場後の売り圧力は感じられない。

若干、規模感があるが隠れた注目があるとすればこなせる状況。売り圧も少なく需給は良いと見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

東証2部上場、漢字社名、名古屋本社のサービス業なので一見だと超地味な銘柄となる。
ただ事業は多くの人が目にしたことがある「駅前案内表示版」を始めとする広告事業なので知名度は高い。

業績の安定性もあり、さらにデジタルサイネージへの切り替え需要やDX化によるさらなる活用性など、
想像すると今後の事業にも魅力を感じる。ニッチNo.1の威力を見せて欲しいところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

一見地味系案件、だた多くの方が知っている事業でシェアNo.1がどう評価されるか？
仮条件が超強気になっていることからも引き合いがかなり強いと感じられる。
初値もそのまま人気が反映されれば、東証2部ながら善戦しそう。

規模感がそこそこあるが野村證券主幹事なので公募株の手に入りにくさもある。
幹事証券なども活用して1枚手に入れられたらそこそこ利益が出そうで期待したい。

注目度は高くなるかも知れないが、やはり業種に派手さや急成長期待というほどのものはないため、
総合評価はB評価とする。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です