インターファクトリー(4057)のIPO新規上場情報

IPOでも人気の高いECプラットフォーム事業。先日のコマースOneホールディングスの記憶も新しく花形産業の一つ。
さらにクラウド管理ということで、より魅力を感じる。

単価が安く枚数が多いパターンで、広く浅く利益の出る方が増えそうな優良IPOの印象。

上場時期もIPOの少ない8月上場で後押し。多方面から初値高騰要因が多い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ECプラットフォーム事業は小売店のEC加速によって注目度が更に上がっている。
通常時でもIPOでは花形に近かったが、世の中的にも推している部分が強み。

さらに8月の後半上場でIPO間隔が丁度いいのも初値押し上げ要素となりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年5月度、単体予想EPSは34.89円。
想定価格840円から計算される予想PERは約24.08倍。

急成長の業績にしては、かなり割安感がある価格設定。
仮条件はやはり強気に引き上げてきたが、それでも単価が1,000円以下というのは割安性でも買い時。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約9.33億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比率は約半々。オファリングレシオは高めの標準範囲。
売出元はVCが半分放出なので、むしろ上場後の売り圧力は減る傾向。
残りは90日or1.5倍のロックアップとなっている。他の株主は強めの180日ロックアップ（価格解除なし）

ストック・オプションの未行使残は21万株程度で80～120円。
こちらの方が売り圧力のボリュームとしては大きく感じる。ただ、20万株ほどを大きいと見るかは人それぞれ。

需給面で大きな問題となる要素はなく、8月単独上場も相まってかなり良好な需給状況になりそう。
大幅初値高騰スタートが望める。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

コロナ禍によるEC促進によって導入をサポートするECプラットフォーム事業は盛り上がりを見せている。
もともとIPOでも人気があった分野がさらに活気づいている印象。

さらにクラウド特性と規模によって拡張性などを織り込めることからさらに導入期待は増えそう。
業績の伸びも良いことから今後の成長力にも期待。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

全体を通してかなりの優良IPOという雰囲気。
S級レベルのIPOだが、地合いの変化の影響が分からないのとECプラットフォーム事業は競合も多く、
新鮮味の部分では多少薄れているのでA級評価とする。

単価も安く買いやすいので3倍以上の初値スタートが十分見込めそう。

好調なIPOが続いている要因はコロナ禍で厳しい銘柄が新規承認で出てこないところがありそうで、
小型が多い8月IPOまでは黙って参加で良さそうな雰囲気。
厳しい目で見るのは大型IPOが出てきた時か？（出てこない可能性が高いが・・・）

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です