グッドパッチ(7351)のIPO新規上場情報

UI（ユーザーインターフェース）/UX（ユーザーエクスペリエンス）デザインに特化した事業展開。他社のアプリやサイトデザインを請け負ったりしている。

SaaSとしてサービス展開しているなどデザイン技術面では注目。

急成長を見せておりさらに海外展開などもあるので、今後の成長力にも期待。

小型IPOというのもあり初値高騰しやすい案件。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

6月末の単独上場。延期案件でなく新規登場としては注目案件。
UI/UXに特化した事業ということで、業態にも面白みがある。

4月の延期スライド案件が多い中では注目されるのではなかろうか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年8月度、連結予想EPSは30.7円。
想定価格610円から計算される予想PERは約19.87倍。

成長度や事業の新味性や可能性を考えると割安な印象。
比較対象がWebページ制作系に見られてそうだが、少し違うと感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.62億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

公募売出比率はほぼ半々。オファリングレシオは低めの標準範囲内。

ベンチャーキャピタルからの出資は多め。いずれも90日or1.5倍のロックアップがかかっている。
ロックアップ解除で売り圧が怖いが、それだけ投資に値する事業とも取れる。
ストックオプションの未行使残も多めで、まとまった売りには注意したい。

公開価格では規模も小さいことから、需給面では問題なさそう。
初値プラスからロックアップ解除などでいつ大量の売り物が出るかわからないので、
需給的に合致するポイント探しになりそう。V.C.の売り次第か？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

UI/UXに特化した企業というのは面白い。この分野で解決できる問題は多く。
昨今のスマホ時代では優れたUI/UXがサービスの決め手になることが多い。

時代が変わって、新たなデバイスが広がったときにもUI/UXに特化して技術を持っているのは対応できそう。
海外展開もしているので、事業の広がりにも期待できる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

いかにもIPOらしい銘柄で注目したい。
目の付け所が新規性があって、技術や技能が必要とされるタイプ。特化しているのも強み。
直近の業績もしっかり伸びているので、将来性も含めて期待したいところ。

IPOスペックとしても小型で初値は問題なさそうだが、
ベンチャーキャピタルの出資の多さ、それが1.5倍価格でロックアップが外れるので、
1.5倍以上からの売買は激しくなる可能性も。

単価が安いのでロックアップ解除は普通になされて、そこからはチキンレース気味の
マネーゲームに発展しやすいと感じる。
 
全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です