リバーホールディングス(5690)のIPO新規上場情報

ちょくちょくIPOで出てくるリサイクル事業IPO。東証2部上場で地味系だが、需要は高いイメージ。
筆頭株主にベステラ、さらに大株主にエンビプロHDが載っているなど関連会社との繋がりも大きい。

吸収規模が50億超えと大きめ。想定価格も野村主幹事らしい割安感の感じない値付け。

業績もやや下り傾向でIPOとしては不人気になりそう。上場スケジュールを鑑みて（上場ラッシュ後半で同時上場）もかなり不安。

公募株は多いが自己株式処分。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場のリサイクル業で注目度は低い。セクターは鉄鋼業。
IPOの過去の結果的には善戦していたが、3月の上場ラッシュで地合い微妙となると判断が難しくなる。

上場タイミング的には悪いとしか言いようがない。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年6月度、連結予想EPSは92.53円。
想定価格920円から計算される予想PERは約9.94倍。

減益予想から野村證券主幹事にしては、強気になれない価格設定。
それでも特段、割安感のない状況は残念なところ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約51.2億円（想定価格ベースOA分含む）のやや規模の大きいIPO。
上場市場は東証2部。主幹事は野村證券。

売出株式比率約12％と公募株が多い、それでもオファリングレシオは高めとなっている。
それだけ既存株主の持ち株数が多いという印象。

ベンチャーキャピタルからの出資は見られず、ロックアップも90日と掛かりが良いが、
ロックアップ解除後には断続的に売出などしてきそうな株主構成。
ストックオプションの未行使残はなし。

先売り感が強いのと、厳しい上場タイミングでの吸収規模50億は厄介。上場時の需給面ではおすすめできない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

リサイクル業が注目される時期はあったが、資源相場の下落によって業績が悪い。
新技術などがあるわけではないので、IPOとして新味性の魅力には欠けると言いたい。

既存株主の構成をみても、似たような業種の最近上場した企業が並んでおり、
やはり凝り固まった業界という意識。IPOというだけで人気するという要素にも乏しい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

もともと3月上場の中では、地味系で吸収規模も大きく需給面でも初値が苦しく見える銘柄。
注目度の高い銘柄でも地合いの悪さから初値で苦戦するとなれば、
公開価格ぐらいが精一杯と感じる銘柄。となれば、ブックビル妙味が非常に薄くなる。

プラスになっても微増と言う状況なら、わざわざリスクを取って参加する必要もないと感じる。
3月IPOは数が多いので、銘柄選別もしっかりしてと考えればやはりパス姿勢になる銘柄。

参加する人は3月後半に少しでも、市場が落ち着いていることに期待したいところ。
野村證券主幹事なので、良い結果のシナリオとしては公開価格付近で始まって
値崩れしないことにより初日で1枚1万ぐらい値上がりという結果か？
 
全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です