インフォネット(4444)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事。マザーネット系。
企業のウェブサイト（CMS構築）を含めネット関係をトータルサポート。
売上は伸び悩み感も感じるが、需要を掘り起こせばまだまだありそう。

バランスを考えれば６月IPOの中で比較して評価が上がり、人気が集まりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

SBI証券主幹事、マザーズ・小型・ネット系で6月の上場の中では個人に注目度高い。
上場スケジュールも週の初めの単独上場となり、ラッシュ期の影響を受けにくそう。

6月の是非とも公募で欲しいIPOになることは間違いない。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、単体予想EPSは72.11円。
想定価格1,350円から計算される予想PERは約18.72倍。

成長力のあるネット系企業にしては、想定価格は控えめで適正価格。
やや業績の伸びは止まっているように見えるが、まだまだ需要を掘り起こせそうな事業内容。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.76億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSBI証券。

公募３：売出２で公募が多い、オファリングレシオはやや高めも標準範囲。

上位株主に投資会社の名もあるが、それほど持ち株が多くない。
筆頭株主のフォーカスも投資会社の模様だがロックアップあり。
ただ、いずれは売り出ししてくることが予想されるので、後の売り圧力は潜在する。

ストック・オプションの未行使残は約１８万株と枚数が多い、ただし行使期間は２０２０年３月から。
上場時への影響はとりあえずない。

上場時の売り圧力は出てこなそうだが、潜在的な売りが残ることになる。
これらが意識されると初値以降の株価が伸び悩む印象。ただ、初値に関しては上昇スタート予測。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

CMSを利用したホームページ作成支援は、これといって新規性はないが、
ここは運用までの一貫管理で保守費用などストックビジネスが強み。

独自のCMSを開発していたり、AIチャットロボなど新規性の高いWebサービスも出している。
まだまだこういった企業に委託して運用したい企業は多いと見られ、業績の伸びどころはありそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

SBI証券主幹事の期待銘柄。人気化必至、初値高騰必至のIPO。
懸念点は上場後も上位株主が投資会社が保有する点とストック・オプションの未行使残があるので、
先々に大きな売り観測がある点。あまり高い株価の水準からは買いが入りにくそう。

とはいえ、６月の上場銘柄の中ではピカイチな印象でSBI証券主幹事というのもあり、
IPOチャレンジポイント使用も含めた争奪戦となりそう。
値ガサ感がないため、ポイント使用時の価値換算はそれほど良くならない可能性もあるので注意。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です