EduLab(4427)のIPO新規上場情報

東証マザーズ中型の教育関係。売上などは英検に依存模様。
英語学習の新しい方法や評価法などの開発には期待がかかる。
売上鈍化していたのはやや気になるところ。

業種に対してやや規模が大きい印象が否めないが、IPO的には枚数多く安定的に初値もプラス発信しそうな美味しい案件。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

メインは英検の受託事業。eラーニング事業はIPOで人気は高め。
ただ、個人的には注目されるほどの内容はない企業ではないかと感じる。

4社同時上場で、規模がそこそこ大きいことを考えると当日の需給は果たして？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年9月度、連結予想EPSは104.2円。
想定価格2,800円から計算される予想PERは約26.87倍。

業績の先行きは分からないが、現状の見た目で同業者の比較などすれば妥当な価格設定。
割安感はそれほど感じない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約46.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率35.3%と公募株が多い。オファリングレシオもやや低めの水準。

既存株主に関連会社の投資運用会社などが見当たるがロックアップがきつく180日の価格解除なし。
ロックアップが外れている株主も関わり合いが強く、簡単には売らなさそう。
ストック・オプションの未行使残は45.3万株、756円が行使期間中に。
こちらは上場ご祝儀ということで仕方がないか？

4社同時上場で50億程度の吸収規模が気がかり、他の銘柄もそこそこの規模で分散はされそう。
ただ、上場後の既存株主の売りがストック・オプション以外に見当たらないのは好感。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

eラーニング事業は期待がかかるが、英検べったりの体制が気になるところ。
英検に関しては昔から旺文社との関わりが独占されていたりと、その体制の制でTOEICに押されてきた歴史がある。

国を挙げた英語教育の拡大は今後も続きそうで、仕事自体はたくさんありそうか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

マザーズ中型のeラーニング事業となれば、パット見でB級評価あたりがいつものBBスタンスだが、
ここは英検協会とべったりの体制というのが長期的に気になるところ。
いまいち上場するような革新的企業に見えない。

とはいえ、これは個人の感想で、上場するに当たってはそこまで見る人も少なく、
単純に今後英語教育システムを学校などに広げていけば業績は伸びそう。
他の民間企業との競合では内容では負けそうだが、コネは強そう。

IPO初値に関しては、気になる部分は4社同時上場で50億規模という点。
ただし、ソフトバンクを考えればこの程度の規模は霞む印象でなんとかなるか？
4社同時上場では、どこかにドボン銘柄が隠れてそうだが、その比較では安心な方かも知れない。

公募株の当たり易さの妙味も考えて前向きにB評価のBBスタンスとする。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です