テクノスデータサイエンス・エンジニアリング(7046)のIPO新規上場情報

テクノスジャパンからビッグデータ・AI関連として設立。様々な分野での協業でソリューションを提供。
いちよし証券主幹事、マザーズ中型案件。

ストックオプションなし。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ビッグデータ・AI関連で注目度は高い。
特に上場ラッシュ中は注目業種は狙われやすく、こちらはいい意味での注目度が高そう。

分かりやすいところでは「マイクロソフトのAzureでの協業」「フィスコとフィンテックで協業」
「ZMPと自動運転でサービス提供」など。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年3月度、単体見込EPSは54.95円。
想定価格2,900円から計算される予想PERは約52.78倍。

予想PERは高めだが、この業種では軒並み高PERの企業となっており、
適正100倍でもおかしくない。そういう意味では類似比較で割安感がある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約17.8億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はいちよし証券。

公募売出比は売出が公募の約2倍程度。オファリングレシオは標準範囲。
売出元は親会社テクノスジャパンで持ち株の半分弱を売り出す。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらず、大株主には180日のロックアップと強め。
ストック・オプションの未行使残もなく、上場後の売り圧力はほぼなさそう。
既存株主もまだまだ期待して株を持ち続ける印象か？

中型IPOながら、需給面では最強レベルで買いが圧倒しそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

今年のIPOを沸かせたHEROZや、PKSHA　TechnologyなどIPOでは大人気の人工知能系。
こちらはすでに他分野で協業などの実績や業績も好調のため人気化しそう。

初値がどこまでオーバーシュートするかが問題だが、既存株主も高値まで売らない雰囲気がある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

過去の類似IPOが連想されて、高い初値になりやすい。
主幹事いちよし証券の期待の星といったところか？

唯一、不安点をあげるとすれば上場ラッシュ中で、超大型ソフトバンクの前日上場という点。
規模感が全然違うので影響度が予測つかないが、影響しないとはいえなさそう。

総合的に見てほぼS級の満点評価の銘柄だが、スケジュールの妙や主幹事いしよし証券で
割当の妙がマイナスに響く人もいると思うので、控えめな評価としてA(9)とする。

自信はないが2極化を考えると、スケジュール面を無視して結局3倍ぐらいの初値になるのではないか？

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です