アイペット損害保険(7323)のIPO新規上場情報

ペット保険事業はアニコム以来、まだ特殊性・新規性は若干感じる。
売上げ（保険収益）が連続で増収なところは評価できる。
広告塔にアイドル積極登用で保険業ながらライトな印象。イメージ戦略が強い。
恐らくペットショップでも、いいイメージで冊子などが置いてそう。

吸収規模やや大きく、初値プラスだが控えめになるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ペット保険企業の上場は、数年前にアニコム上場が目新しさで上場となったが、
それ以外にそれ程類似企業は見当たらない。ライバル会社の上場として注目。

広告塔にアイドル適用で、ライトなイメージで加入者増を狙うか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度、単体予想EPSは-29.31円。
今期は赤字予定となっている。ただし業績推移を見れば分かるように売上げの状況は良い。

利益から来る指標よりも売上になる保険収入（保険加入数）が大事になりそう。
こちらは毎年安定的に伸びており、さらに伸びしろを感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約20.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ、主幹事は大和証券。

公募売出比は公募2、売出１程度。オファリングレシオも15.3％と低め。
ただし、売り出していない筆頭株主のドリームインキュベータは上場後売りに出そうで、売り圧力となる。
その他の既存株主は関係先なども多く、そう簡単には処分はなさそう。

ストック・オプションの未行使残は大きな22万弱が2018年5月末付近から行使可能。
上場後すぐは大丈夫だが、一ヶ月後にそういったイベントが有ることは意識。

吸収金額20億規模は通常ならやや大きいが、IPO好調期には全く問題なし。
それよりも上場後の大株主の売りやストック・オプションなどが警戒されそうで、
そこが意識されて初値が伸びない可能性も・・・、今の相場はそんなの意識されなさそうだが・・・。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ペット関連は人気化しやすい業種。産業的には伸びしろのある分野で需要も高い。
社会的にモノ消費よりコト消費と言われるように、ペット保有はモノではなくコトという物差し。

また広告にアイドル起用で、ライトなユーザー取り込みが上手にできているイメージ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

過去のペット関連のIPOを振り返ると、とりあえず1.5倍以上は行くのでロックアップは解除されそう。
また吸収金額20億だと普段なら重たさも感じるが、今のIPO相場ではそれはない。

4月25日は2社同時上場となるが、3月よりはスケジュールに恵まれており、
一つ前には話題株HEROZの上場でさらに過熱状況の可能性あり。

想定以上に行き過ぎの初値になる可能性の方が強いと感じる。
仮条件も強気出来ているように、初値も1.5倍を無視するような強気相場を予想。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です