フェイスネットワーク(3489)のIPO新規上場情報

地合いに影響されやすい不動産業。不動産投資事業としては「エリア」「新築マンション一棟」といった独自性を出す。
業績好調、東証マザーズ中型で、地合いと上場付近の他のIPO銘柄次第か？

個人的にはあまり好きな業種ではないが、IPO的には結果を残す可能性が高い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

地域や建物の特性を特徴的にした不動産投資案件。
景気が良いので不動産系の上場も多い状態。

やはり景気が良いので、この状態ならば不動産業の注目度は普段よりは高め。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度、単体予想EPSは166.96円。
想定価格1,340円から計算される予想PERは約8.03倍。

不動産セクターを考えれば適正価格の印象だが、業績の伸びを考えるともう少し上値余地あるか？
なお、仮条件は上限+4.5%とやや引き上げてきている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約18.4億円（想定価格ベースOA分含む）と中型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場、主幹事は野村證券。

やや規模が大きいと感じるが、不動産系なのでこの程度と言える。
公募：売出比が2:1で、資金使途は運転資金ということで問題はなさそう。

株主の殆どに90日のロックアップがあり、ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
またストック・オプションの未行使残もなく。創業者は売り出し分で一旦ゴール案件。
上場後の売りはすぐには気にしなくていいのは初値に好材料。

心配なのは大型上場と同日、前日もやや吸収規模が大きいため、買い玉不足の可能性程度。

今のIPO市場の状態なら需給面は問題ないと見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

不動産業は景気に左右されやすく、IPOに関してもそれはくっきり出る。
今は景況がよく不動産系IPOは問題ない。ただし、景気後退局面で一気に厳しくなる可能性はあり。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

やや吸収規模の大きさが気になるが、今の状況なら何とかこなす程度。
不動産投資業でも「エリア」「マンション一棟」とやや特徴を持たしているところは評価。

上場時においては評価は高くなると思うので、IPO公募的には積極参加。
しかし長期的には、どこで売却するか悩ましくなる銘柄かもしれない。

3月のIPOでメリハリを付けて参加するとしたら、こちらはとりあえず参加姿勢で良いのではという感触。
同日上場などを意識すると過度は初値期待は禁物。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です